Shanghai 2007

旅日記 1日目(2007/04/30)-10

...

注文を終え、お店の中を見渡していると、お店の奥にはハンバーガー屋さんの注文カウンターの上にあるような写真付きのメニューが掲げられていて、「いかにもチェーン店」といった雰囲気が漂っていた。

お昼でも夜でもない中途半端な時間に混んでいただけで『隠れた名店』と思ってしまった私たちの勘は、

思いっきりハズレたようだった。(チェーン店なので、全く隠れていない!)

しかし、さすがチェーン店。
頼んだお料理はすぐに出てきた。
しかし一瞬困った顔をしたビールは、なかなか出てこなかった。
夫と、「実は注文請けてから、酒屋さんに買いに行ってたりして」と話していたら、その横を、店員さんが、ビールの瓶の入ったレジ袋をぶら下げて外から帰ってきた。

どうやら冗談ではなく、本当に、私たちのビールを買いに行ってくれていたのだ。

夫は、それを見て「なんか嫌な予感がするー」と言ったので、「なんで?」と聞くと、「冷えていないかもしれない」と言った。
その後、すぐにビールが運ばれてきたので、二人して同時に瓶に触ってみると、夫の予感通り、ビールは常温だった。
ファースト・インスピレーションこそハズレてしまったけれど、その後は全て大当たりだった。
(冗談で言ったことまで。)
.

...
.そして常温のビールと一緒に運ばれてきたビールグラスは、どう見ても、杏仁豆腐などのデザートを盛るような器だった。
飲み物のグラスにしては、足の部分が太すぎると思うし、何より、メニューに載っている写真の、ココナッツミルクがけゼリーの器が、このビールグラスと一緒のように見えた。
... しかし、この器が、このお店の正規のビールグラスなのかもしれない。(ドイツやベルギーなどビールの本場では、ビールの種類によっては、こういった深さのあるグラスで出てくることもあるような気もするし・・・。)
まぁとりあえず、水と同じグラスでは雰囲気がないだろう、という店員さんの好意だと思うことにした。

そして、肝心の料理の味のほうは、そんなに悪くはなかった。うなるほどおいしいとか、深みのある味、とかではないけれど、

下手な日本のお粥屋さんで食べる中華粥よりはずっとおいしかった。(化学調味料っぽい味だったけれど。)
とりあえず、『隠れた名店』ではなかったけれど、中華料理が食べられたので満足だった。
(そして、何より激安だった。)

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