Shanghai 2007

旅日記 1日目(2007/04/30)-11

...

この後は、豫園という庭園へ向かうことにした。
ここは、上海でも有名な観光名所で、明日から中国も祭日になり混みそうだったので、閉館時間が近かったけれど、今日のうちに行っておこうということになったのだ。

今いる場所からは少し離れているので、タクシーで向かうことにし、タクシーをつかまえられそうな大通りへ

移動してみることにした。

私は、ホテルへ向かう時に乗った弾丸タクシーが余りにも怖かったので、歩いていきたいと主張してみたのだけれど、「遠いから」とあっさり却下されてしまった。
でも『タクシーには乗りたくないオーラ』を出してみると、そのオーラのおかげか、大通りで待っていても、なかなかタクシーを捕まえることが出来なかった。
それなので、「このままここでタクシーを待って立っていてもしょうがないんじゃない?とりあえずクシーを捜しながら豫園のほうへ歩いて向かってみようよ」と提案(←嫌なことは後回し)してみると、渋々だったけれど、夫も同意してくれたので、豫園がある方向へ歩きだしてみた。

しかし、歩けども歩けども、タクシーが捕まらなかった。
結構歩いて、さすがの私も疲れてきたので、夫に「もうそろそろ豫園に着く?」と聞くと、「えーっ、今歩いてきたのと同じくらいの距離はあるよー」という答えが返ってきた。

その答えを聞き、冷静に考えてみると、これから同じ距離を歩くには足が疲れてきてしまっていたし、時間も4時半を過ぎていて、無事豫園に到着したとしても、見学する時間がほとんどなくなりそうだということが理解できた。
私は、タクシーが嫌なあまり現実を把握しきれていなかったのだ。(・・・と大げさにいう程でもないけど。)
まぁとにかく、明らかなのは、上海という街の地図が全く頭に入っていなかったということだ。
...
そんな現状を把握した後、一旦立ち止まり、近くにあったコンビニでジュース買って飲みながら、作戦会議を開いた。

結局、ここまで中途半端に歩いてきてしまったけれど、豫園行きは明日以降に延期することにし、せっかくホテルの部屋をグレードアップしたのだから、ホテルに戻って、ラウンジのカクテルタイムに行ってみることにした。
さすがの私も「なんだか無駄なことさせちゃったねー」と反省したのだけれど、地図を見直した夫が(←ちょうど、目の前に高架の道路が横切っている場所だったので、現在地を把握しやすかった)、「ここから高架下を黄浦河へ向かうと渡し船の乗り場があるから、それに乗ってホテル側へ帰ろう」という前向きな提案をしてきてくれた。
そういうルートを取るとなると、私の『タクシー嫌々オーラ』で歩いてきた距離も無駄ではなかったということになる。
ほんの数秒前に反省の言葉をつぶやいたはずなのに、「さすが私。地図は分からなくとも、判断は間違っていなかった」と、得意げにのたまってみた。(←手柄泥棒。)

→ 次は再び、黄浦河


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