Shanghai 2007

旅日記 1日目(2007/04/30)-13

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通路を進んでいくと、乗り場の手前の扉が閉まっていて、まだ乗船開始時間になっていないようだった。
そこは普通の通路で、待合室のような場所ではないので椅子は置かれていなかったので、そのまま立ち止まって、扉が開くのを待っていた。

最初は、待っている人は私たちをいれて10人以下だったのだけれど、あっという間に通路に人があふれて

きていた。
幅の広い通路だったのだけれど特に並ぶ訳ではなく、後から来た人がガンガン前に割り込んできていたのだけれど、割り込みされた人も特に気にする様子はなかった。
北京ではオリンピック開催に備え、『列に並ぶ日』をつくって、マナーの向上キャンペーンをしていると聞いていたけれど、基本的に、並ばないだけではなく、割り込みされても気にしない、おおらかな人達なのかもしれない。

それから少し経つと、何の前触れもなく扉が開いた。すると扉が開くと同時に、みんなが一斉に走って船に向かっていくので、あっという間にみんなに追い越されてしまっていた。

割り込みされても気にしないのに、席取りは真剣なのだ。
もう席がなかったりして・・・と心配しつつ、乗船すると、走っていた人達はみな、1階の客室に座っていた。
2階にも客室があるようなのだけれど、あれだけ走ってみんな1階の席に座っているということは、2階には椅子はないのかな?と思いながら、階段を上がっていくと、2階の客室も1階の客室と全く同じ配列で椅子が置かれていたし、椅子の質も一階と一緒のようだった。
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日本でこのような船に乗ると、大抵、眺めのよさそうな2階席のほうが人気があると思うのだけれど、ここでは何故か1階席が大人気で、二階席にはチラホラと人がいるだけだった。
この船は渡し船なので、風景を楽しむというよりは、すばやく
乗船しすばやく下船するというのが、皆の『優先事項』なのかもしれない。
皆に圧倒されて、最後のほうに乗り込むことになったけれど、望み通りの『2階の窓側の席』を確保することが出来た。
(・・・って、席をとやかく言う程、長い時間乗る訳ではないのだけれど。)

私たちが乗船すると、すぐに、船は出発し黄浦河を斜めに渡り、東浦地区へ到着した。

→ 次は、ホテルへ向かいます


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