Shanghai 2007

旅日記 1日目(2007/04/30)-15

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まず最初に夫が一口食べて、「これはおまえはダメだな」とつぶやいた。パフパフ攻撃で、かなりの辛さに仕上がってしまっているようだ。
私は辛いものはもちろん、不衛生なものも苦手なのだけれど、さすがにこの歳になると(って、歳のせいか?)、とりあえず、試してみたいという欲求のほうが勝ってくるので、夫が止めるのも聞かず、ガブリと大口を開けて食べてみた・・・けれど、その瞬間、ブホッと吹いてしまうほどの猛烈な辛さだった。

肉は、甘辛い味噌のような味がして、辛ささえなければ、かなり好みの味付けなのだけれど、とにかく辛い。
結局、食べてみてもあまりの辛さに、これが羊肉だ!と確信するに至らなかった。
衛生状態も、ものすごく悪そうだな・・・とは思ったのだけれど、

まぁ、あれだけ焼いてあるのだから大丈夫だろう・・と思い込むことにした。
でも次の日に、この自転車の荷台から串焼きが地面に落下したのを目撃してしまった。もちろん売り子さんは、串焼きを拾い、何の迷いもなく、また荷台の上に戻していた。(私たちが買った人とは違う人だったけれど。)
もちろん3秒ルールなんて軽く超える時間、地面に落ちていた串。だから、あれだけ唐辛子をパフパフするんだなーと妙に納得してしまった。(もちろん唐辛子をかける主の理由は、砂をごまかすため、ではないと思うけど。)

そんな好みから最も離れているけれど、微妙に好みの味でもある串焼きを、辛すぎる〜と文句を言いつつ食べ続けていると、ふりかけられた唐辛子の粉が、眼に入ってしまった。
旅の初日だったので、ハードコンタクトレンズをしていたため、猛烈な痛さだった。

「痛い、辛い、痛い、辛い」と、ボロボロ涙を流しながら、大騒ぎをしているうちに、うっかりコンタクトレンズを落としてしまった。
今度は、また違う大騒ぎだったのだけれど、なんとか無事に夫がコンタクトを見つけてくれた。
鏡もなかったし、洗う場所もなかったのだけれど、とりあえずなくさないよう、またコンタクトを装着してみたのだけれど、やはり洗っていないので、先程と変わらないくらい眼が痛かった。
...
あまりの痛さにすっかり意気消沈してしまい、「ホテルに帰るー」と半泣き状態でいじけていると、夫が、「おっ!このビルでトイレを借りたらいいよ」と言い出した。

そこは、夫が見たいけれど、入れないだろう言っていたオフィスビルだった。
上海に来たのは、この建物を見るためでもあったのだ。
しかし、オフィスビルなので、警備員さんがメインエントランスの前で、ド〜ンと控えていて、とても入れそうな雰囲気ではなかった。
でも、私が「人がこんなに苦しんでいるのに、おぬしは!!」と憤っている間に、夫はズンズンとそのメインエントランスに向かっていくので、渋々私も、その後に続いた。

→さて、 トイレは借りられるでしょうか?


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