Shanghai 2007

旅日記 3日目(2007/05/02)-06

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まず最初に街の中心から、少し離れた所にある『虎丘』という場所に行く。
虎丘は、主だった観光名所のある市内中心地とは線路を挟んで反対側になるので、最初にそこを見ておいて、後は中心地へ移動し、そぞろ歩きで観光という計画になっているらしい。
虎丘は、駅からも少し離れているので、何か乗り物に乗って移動しないといけない。

駅前のロータリーまで戻ると、タクシーやバスなどの客引きの人たちに声をかけられたのだけれど、せっかくなので、ガイドブックに乗っていた三輪タクシーに乗ってみることにした。
三輪タクシーの運転手さんも客引きをしている人が大勢いたので、その中で一番人が良さそうなおじさんを選んで、『虎丘』へ行くけどいくらか?と交渉し、最初の言い値は60元だったのだけれど、10元値引きしてもらって50元で手をうち、その人のタクシーに乗ることに決めた。

運転手さん(←おじさん)に連れられて、ロータリーの一番端のほうまで歩いて行くと、おじさ

んのタクシーが停められていた。
が、そのタクシーは『三輪』タクシーには違いなかったけれど、どう見ても自転車だった。
つまり『人力三輪』タクシー。
タイのトゥクトゥクのような、原動機付きかと思っていたので、思わず声を揃えて、「え?これ?」と聞いてしまった。

自転車タクシーは、ベトナムに行った時にシクロに乗っていたけれど、その際は、あまりの暑さに一人で1台に乗っていたのだけれど、今回は二人で1台。おじさんは、『人の良さそうな』という基準で選んでいたので、私たちよりもずっと背の低いおじいさんに近い年齢の人だった。

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虎丘というのは駅から、結構距離があるので『人力』で大丈夫なんだろうか?と心配した夫が、「これで、本当に虎丘へ行けるの?」と聞くと、大丈夫だ!という風に(←推測)肯いていたので、チャレンジ精神で乗ってみることにした。
(ガイドブックによると、三輪タクシーは、最初の1キロが2元と書いてあったので、60元という値段は、相場さえ知っていたら、すぐに『人力』と分る価格だったようだ。)
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... 蘇州の自転車タクシーは、運転手さんの後ろに座席があるタイプだった。
自転車の一番前にシートがあるシクロに比べたら、車に突進していくような恐怖感がなくていいのだけれど、運転手さんが苦労しているのを目の当たりにしてしまうので、居心地が悪い。
上り坂では、自転車から降りて引っ張って進んでいたので、ものすごく罪悪感を感じてしまう。
おじさんは大丈夫だと言っていたけれど、私のほうが精神的に虎丘までは持たないと思い、もう降りて、普通のタクシーで行きたいと夫に言ったのだけれど、こんなところで降りてもタクシーはつかまらないと却下されてしまった。
それなので、最初の言い値通り、10元をチップで渡してね、と夫にお願いしておいた。

虎丘までの道すがら、蘇州のガイドマップのようなものを見せて、ここにも寄らないか?というようなことを言われたのだけれど、これ以上自転車タクシーに平静に乗っている心臓は持ち合わせていなかったので、その都度お断りをした。

そうしているうちに、なんとか無事に虎丘に到着した。
あんなに苦労していたのに、チップを10元渡すと、ものすごくびっくりしていた。

→ 次は虎丘を見学


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