Shanghai 2007

旅日記 3日目(2007/05/02)-11

...

こうして、クタクタになってたどり着いた上階からの眺めは…イマイチだった。
ヨーロッパなどのレンガ色の屋根が連なる街並みだと、少しは苦労して登ってきた甲斐があったなーなんて思えるけど、蘇州の街並みは、上から見てもパッとしない色合いだった。
街に大河があるとか、雄大な自然があるとかでも、それなりに画になると思うのだけれど、そういったものもないのだ。
とりあえず、街の中心にあるため、街を一望することはできた、といった感じだった。。

苦労して登った後に気付いたのだけれど、水路やそれにかか

る橋が美しい蘇州という街並みは、上から見るものではなかったのかもしれない。
もちろん、これは私たちにとってというだけであって、楽しそうに景色を満喫している人も大勢いたし、ガイドブックにも『すばらしい眺め』と書いてあった。
.
.. ..

真ん中の写真のような眺めだけれど、見る人が見たら楽しいのかも。
私に、この景色を楽しめる感性と体力がなかっただけ?
とりあえず、塔自体はとても美しい

ゼーゼー息があがったまま、どんどん不機嫌になっていく私をチラ見した夫は、私の反対を押し切って登ったことを思い出し、「そうかもねー。そうだよねー。そんな気もしたよねー。」とつぶやいていたので、ギロリと睨んでみると、思いっきり震え上がっていた。(←嘘です。でも今後の我が身を憂い怯えてはいたかも。)
こうして、ブツクサ文句を言いつつ、その階を一周した後、塔を降りることにした。
.

階段を降り、一段一段不機嫌になっていった私は、地上まで戻った際には怒りがMAXになっていた。(…って、今思うと、ガイドブックにも『すばらしい眺め』と書いてあったのだから、別に夫だけが悪い訳でもないんだけれど。)

塔を出た所に、シーサーのような置物があったので、夫に「あれの横で顔真似をして写真を撮ること」という指令を出してみた。
とはいっても、我家の場合、普段から変な像があったら、常に、その真似などをして写真を撮っているので、特別な罰ゲームではなかった。

こうして写真を撮りつつ休憩している間、夫のアンテナが『不機嫌顔の妻を、このまま観光名所に連れて行ってもダメだ』と危険を察知したらしく、「もうこれで見たい場所は見終わったから、後は、街をブラブラと散歩をしよう」ということになった。

...

この像の顔真似

.
蘇州という街はそういう『あてもなく歩いて風景を楽しむ』街なのだそうなのだけれど(←夫曰く)、観光名所を2つ見ただけで満足したと言いきった夫は、やはりかなり私に対して怯えていたのかもしれない。

→ ということで、次は街をぶらぶら


<<旅日記3日目-10 □ 目次に戻る □ 旅日記3日目-12>>