Shanghai 2007

旅日記 3日目(2007/05/02)-14

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お店を出て、その前の大通りでしばらくタクシーを待っていたのだけれど、一台も通りかからなかった。
列車の時刻が近づいてきているということだったので、このまま待たずに、もっと大きな通りに移動することにした。
少し歩いていると、大通りに出たので、その大通りの上り線と下り線に分かれて立ち、タクシーを待った(どっちが上りでどっちが下りかはわからないけど)。

少しすると、夫が一台のタクシーを停めたので、私もそちらへ移動した。
夫が、運転手さんに駅へ行って欲しいと英語で伝えると、一瞬、「え?」と考えていたので、再度単語で『ステーション』と告げると、ウンウンと頷いて、車を発進させた。

夫が念のため「17時発の列車なんだけれど、間に合いますか?」みたいなことを聞いてみると、運転手さんは、またしてもウンウンと頷いていたので、これで、どうにか列車に間に合いそうだと安心していた。

しばらく走った後、タクシーはとある建物の前に停車した。
運転手さんが、満足げな顔で私たちのほうへ振り向き、「○○元です」というようなことを言うのだけれど、そこはどう見ても駅前ではなかった。
「駅じゃないでしょ」と訴えてみるも、運転手さんは「ここだ」というようなことを言っていて、再度「ここじゃないから、駅に向かい直して!!」と言ってみても、「ここだ」という答えしか返ってこなかった。

どうやら、最初から英語は全く通じていなくて、「17時発の列車に間に合うか」という私たちの問いも全く通じていないのに、ただ頷いていただけだったのだ。

ここでこれ以上押し問答をしても、駅にたどり着くとは思えなかったので、このタクシーからは降りることにしたのだけれど、今度は夫が「間違ったところに連れて行かれたんだからお金は払わない!」などとゴネ始めたのだけれど、それも全く通じていないみたいで、

...
運転手さんは中国語で「移動したんだから払って」みたいなことを言うし、夫も完全に日本語になって「だから間違えたんだから払わないって言ってるでしょ」なんて怒っていた。
しかし、これもまた、これ以上押し問答をしても無理だと思ったので、「もういいから払おうよーたいした額でもないんだしー」と、何でもなぁなぁで治めようとする旅する『日本人』代表の私の一言で、夫は渋々お金を払っていた。(←本当は、何でもなぁなぁに治めてしまうっていうのは良くないのだけれど。)

→ 今度こそ、駅に向かい…たい!!


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