Shanghai 2007

旅日記 3日目(2007/05/02)-15

... その後また一から出直しで、タクシーをつかまえるところから始めなくてはならなかった。
今度は交差点に立って、4方向から来る車を逃さないぞ!と気合を入れて立っていたのだけれど、やはりタクシーはなかなか通りかからなかった。

その間私は、タクシーに乗れても、また英語が通じないかもしれない…と思い、生まれて初めて、自分から

「キャン ユー スピーク イングリッシュ?」と声をかけてみた。(←私自身、たいして英語が話せないのに…。)
1回目に声をかけた女性が、「少しだけ」と答えてくれた。(大当たり!これがまた流暢に英語を話せる人だと、今度は私がほとんど話せないので会話が成り立たないので、ちょうど良かった。…って、お恥ずかしい限りです。)
これまた生まれて初めて、中学生以下の私の英語力をフル稼働させて「プリーズ、ライト、『レイルウェイ ステーション』 イン チャイニーズ」と合ってるんだか合ってないんだか分らない(←多分合ってない)英語で、お願いしてみると、なんとか通じて、私のメモ帳に『火…站』という字を書いてくれた。(…は車という中国の文字。)
その時、ちょうど夫がタクシーをつかまえたので、その女性にお礼を言って、走ってタクシーに駆け込んだ。

そしてまた夫が、その運転手さんに英語で「急いで鉄道の駅へ向かってください」と言うと、運転手さんは、すぐに頷いて車を発進させた。

でも、『うん』という頷きは確実ではないと前回で学んだので、先程書いてもらったメモ帳の『火…站』という字の上に、蘇州でもらった入場チケットなど見て、『蘇州』の中国語表記を書き加え、信号で停まった時に、運転手さんに、そのメモを見せて、「スージョウ レイルウェイ ステーション」と、再度言ってみると、今度こそしっかりと、頷いてくれた。
今度の運転手さんは、それなりに英語が通じる人
...
だったようだ。(私たちの英語力もかなりの『それなり』なんだけど。)

この後、また夫が「17時発の列車なんだけれど、間に合いますか?」と聞くと、今度の運転手さんには、それもちゃんと通じて、『うんうん』という肯定ではなく、「それは無理だよー!」という驚きの声が返ってきた。
今度は、こっちが驚く番で、「えーっ!!間に合わないのーっ?」と大声で聞くと、運転手さんは、「まず無理だよ、ここで降りる?」と冷静に答えてくれた。
間に合わないと聞いても、ここで降りてもしょうがないので、もうそんなに急がなくてもいいので(←猛スピードは怖かったし…)とりあえず、駅に向かってもらうことにした。

どうやら、最初の運転手さんは、駅から離れた方向へ私たちを連れていってしまっていたようだった。ということは、夫が悪い訳ではないのだけれど、蘇州についてからずっと微妙にご機嫌斜めだった私の怒りはピークに達しようとしていた。
車内に私の怒りが充満し、息苦しいくらいになった頃、タクシーは懐かしの蘇州駅へ到着した。しかし時刻は、運転手さんの予想通り、17時05分くらいになってしまっていた。

でも夫は、密かに、列車が遅れていて乗れるかも…と期待していたらしく、運転手さんにチップ込みで料金を支払うと、(恐る恐る)私に「急ぐよ!」と声をかけ駅舎へ走り出した。
しかし、こういう風についていない日は、とことんついていないもので、列車は時刻通り発車しいていて、発車案内の掲示板には、私たちの次の列車しか表示されていなかった。

→ さて、どうする?


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