Sicilia 2008

旅日記 9日目(2008/01/04)-06

... とりあえず、チェックインカウンター前に出来ていた長〜い列の最後尾に並ぶと、すぐに私達の後ろにも、長い列が出来ていた。

少しすると、私達が並んでいる所に係りの人が来て、「ここから後ろの人は、横の列にずれて」と指示し、今までひとつしか開けていなかったカウンターの横で、もうひとつのカウンターを開けようとしていた。

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すると、『ここから後ろ』と区切られた前に並んでいた女性が激怒し始めた。
確かに自分より後ろに並んでいた人が、自分より先にチェックインできるようになってしまったのだからは、ムッとするのは分からなくないけど、どうせ同じに飛行機に乗るのだから、何もそこまで怒らなくても・・・と引いてしまう程のブチ切れ度だった。
テレビで見かける外国人タレントのフィ○ィさん似の女性で、激怒し具合もそっくり。
フィ○ィさんを知る私達から見ると、笑える状況なのだけれど、私達の前に並んでいた、まさに次にチェックインできる位置で待っていた男性は、そのフィ○ィさんの怒りを直に浴びていて、「だって、あのシニョリーナが、そう言うんだもの…」と、一生懸命、弁明していた。

そんな矢先、横から、「すっごい急いでいるんです」という英語を話す父子連れがやってきて、その男性の前(つまり私達の列)に横入りしてしまった。
男性はさすがにそのお父さんに文句を言っていたけれど、お父さんは動じることなく、「すぐ済むんで」と答えていたのだけれど、なんだかもめていて、なかなかカウンターから立ち去らなかった。(その間、隣の列のフィ○ィは、無事手続き終了。)

その後、フィ○ィが並んでいたほうの列の、荷物へ付けるシールを印刷する機械が壊れ、最初から並んでいたほうの列も全く動かなくなるという、ぐちゃぐちゃな状況になっていた。

結局、すぐに済むはずだった英語を話す父子が10分くらい居座ってから立ち去り、フィ○ィに怒られていた男性が手続きを済ませ、隣の列の機械が直りそうにないので、私達より先に並んでいた人達が私達の列に移動してきて、私達の前で手続きをして…という、なんだかもうどうなっちゃったのー?という状態になっていた。
その間、ボールペン一本を手にした空港係員の男性が、隣のカウンターに現れ、ボールペンだけで機械を直し(←単なるシール詰まりだった)、なんとか無事に、2つのカウンターでチェックインを出来る状況に戻り、私達も無事手続きを終えることが出来た。

この後は、セキュリティチェックもとても混んでいたので、空港に早く着きすぎたかと思っていたのだけれど、搭乗口にたどり着いたのは、ボーディングが始まる時間近くになっていた。

こうして、フィ○ィや、フィ○ィに怒られていた男性や、横入りした父子や、もちろん私達、みんなを乗せた飛行機、ほぼ定刻通り、パレルモ空港を出発してミラノへと向かった。

ミラノに着いてからは、JALに乗り換える。
お土産物屋さんを覗いて、カフェで機内持ち込み用の水を買って、準備万端で、搭乗口へと向かと、JALはなかなかボーディングのアナウンスが入らなかった。
気の早い人達が、搭乗時間の何十分も前から、搭乗口に列をつくっていたのだけれど、結局1時間近い間、何もアナウンスがないまま待つことになった。
私達は、座って待っていたのだけど、並んで立っている人達は、『いつまで待たされるか分からないけど、列を離れて椅子に向かった瞬間、すぐに搭乗が始まってしまったらくやしいし…』という心境なのか、忍耐強く(?)立って待っていた。

結局、「オイルメーターの故障だったけれど、無事直ったので搭乗を開始します。」「アナウンス機械の不調で、遅れの原因のアナウンスが聞こえない方がいたようで申し訳ありません」なんていうアナウンスが入り、当初の搭乗時間の1時間後くらいに、搭乗が始まり、無事成田へと向け出発した。

単純に、遅れの理由はアナウンスはしていたけど、私達のところまで聞こえなかっただけなのかもしれないのだけれど微妙に不信感が残り、『計器が故障→直った』って、ホントに大丈夫〜?という不安感を植え付けられた状態で、飛行機に乗ることになってしまったのだけれど、乗ってからは、無事、何事もなく、成田に到着した。

こうして、長〜いシチリア旅行が終わった。
シチリアは、冬でお天気が悪かったこともあり、興奮する楽しさ!という程ではなかったけれど、ゆる〜く楽しい街だった。
何より、食べ物に大きなハズレがなく、治安も悪くなかったし、いい旅になったと思う。
夫曰く、「天気さえよければ、我家の旅行史上、かなり上位に食い込む旅だっただろうなー」といった感じで、とにかく『のほほんとゆるく楽しい旅行』でした。

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誤字脱字の多い長文駄文な旅行記を最後まで読んでくださった皆様
本当にありがとうございます。

よい旅を!!


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