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 France 2015

旅日記 3日目(2014/12/27)-01

3日目。この日は朝からマルセイユへ移動する。
昨日、そのチケットの手配をしたのだけれど、予定していた発車時刻のTGVの座席指定がとれず、1本前の8時6分発のTGVのチケットを購入していた。
6時くらいに起き、ホテルで朝食をいただいた後、7時半前にホテルをチェックアウトした。

朝 食べた ブーニュ・リヨネーズ
.
朝の7時半…真っ暗です
雨も降ったりやんだり

歩いてパール・デュー駅へと向かう。
朝食を食べている頃には降っていた雨がちょうどやんでいた。
駅まで歩いて1,2分とはいえ、スーツケースに傘というのも大変なのでありがたい。

駅に着いて発車案内板を見ると、私達が乗るTGVの所には、まだ発車ホームが表示されていなかった。
売店などをウロウロした後、風除けの衝立がある待合コーナーのような場所のベンチで座って待っていると、発車予定時刻の10分前くらいに、やっと発車ホームの案内が出たので、そのホームへ移動した。

TGVは2等車だったのだけれど、車内に荷物置きのスペースがたくさんあったので、我が家の大きなスーツケースも、珍しく荷物置き場に置くことができた。(他の国の長距離列車では、荷物置き場にスーツケースが置けず、苦労することが多いので…。)

1時間40分程でマルセイユに到着した。

マルセイユは雨だった。
前日、リヨンの駅でTGVのチケットを購入する際、窓口の男性が、自分はマルセイユが大好きだと言って、「知っているかい?マルセイユは一年中晴れているんだよ!」と言っていたのだけれど……。
さすがに窓口の男性が言う「一年中」というのはちょっと大袈裟だとしても、確かにマルセイユは陽光きらめく町といったイメージ。
そんなマルセイユで雨の日に当たる私達って…。
まぁ、幸いマルセイユは今回が2度目で、1度目は気持ちよく晴れていたので良しとしよう。

マルセイユのホテルは、ホリデイ・イン エクスプレスという駅前にあるホテル。
雨は小雨だったので、傘はささず、小走りでホテルへと向かった。
駅の横にある出口を出て1、2分でホテルに到着した。

これは翌朝撮った写真ですが
駅の出口の目の前にあるホテルです

フロントに着いたのは10時くらい。
さすがに早すぎて、部屋には入れないだろうと思っていたのだけれど、手続き中、カードキーを機械に通していたので、「今、部屋入ることが出来るんですか?」と聞くと、Yesという答えが返ってきた。
それなので、「それってツインですか?」と確認すると、「あら?ツインがいいの?」と言って変更しようとしてくれたのだけれど(予約時に希望を書いておいたような気もするのだけれど…)、コンピューターがエラーになってしまい(ツインでこの時間用意できている部屋がなかったのかもしれない)、「ツインの場合、部屋に入れるのは2、3時間後になります」ということだった。

せっかく、今部屋に入ることが出来ると喜んでいたのが、2、3時間後…。
このホテルは1泊だけなので、「ダブルの部屋でいいです」といって、安眠と引き換えに、今入ることが出来る部屋を選ぶことにした。

ホリデイ・インな上に「エクスプレス」
どんなすっごいビジネスホテル?と不安でしたが
新しくてきれいな部屋でした

ダブルベッドも思っていたより狭くなかったし
貴重品を置いて出掛けることが出来たし…
ツインルームを待つのではなく
すぐ入ることが出来るダブルを選んで正解でした

このホテルについては、こちら

簡単に荷物を整理し、寒そうだったのでかなり厚着をして出掛けることにした。
外に出ると、雨は本降りになってしまっていた。

とりあえず、旧港方面へ向かうことにした。

これがマルセイユ サン・シャルル駅の大階段

大階段の前から伸びる大通りを進み、マルセイユ石鹸のお店などを見つつ歩いているうちに、雨だけでなく風が強くなってきてしまい、あちらこちらで、傘がおちょこになっていた。(傘が「おちょこ」になるって死語でしょうか?)
リヨンの駅員さんが言っていた『一年中晴れているキラキラしたマルセイユ』とは全く別の町といった感じだった。

旧港の近くまで行くと、一段と風が強くなり、とても傘をさせるような状態ではなく観光どころではないので、先に昼食をとることにし、比較的風が通りにくい道を選んで、夫が事前に調べてあったお店を目指し、パニエ地区を進んだ。

そのお店は、サント・マリー・マジョール大聖堂のすぐ近くにあるということだったのだけれど、暴風をよけて歩いていたせいなのか、その大聖堂にたどり着くことが出来なかった。
目の前に大きな教会があったのだけれど、夫が「この教会は『大聖堂』ではない。この地図に載っている『小さな教会』だ」という。
その教会の前でガイドブックの地図を見ようとしたのだけれど、立っているのもやっとというような暴風雨になってきたので、一旦その『小さな教会』に入ってみることにした。

これが夫の言う『小さな教会』内部

で、ここでネタバラシをすると
この立派な教会は、案の定(?)
『小さな教会』ではなく『大聖堂』でした
しかしそれに気付くのはまだ先…

『小さな教会』の中で、もう一度地図を確認し、「ここが『小さな教会』なのだから、『大聖堂』はこの裏手になるはず。あと少しで見つけられるはずだ」と夫が言うので、暴風雨の中、再び外に出て『小さな教会』の裏側を歩いてみることにした。
外は、まさに【ニュースでみる台風中継】のような状態で、地面を水が走り、向かい風だと体が後ろに戻されてしまい進むことが出来ない状況になっていた。

そんな中、『小さな教会』から10分くらい歩いてみても、『大聖堂』を見つけることが出来なかった。(←当然です。出発地点の『小さな教会=本当は大聖堂』なのだから。)

道行く人に大聖堂はどこですか?と聞くと、振り返って先程の『小さな教会』の塔の方向を指さし、あっちだと教えてくれたので、「いつの間に通り過ごしてしまったんだろう?さっきの『小さな教会』より大きいはずの『大聖堂』を見落とすなんてことあるのかなぁ?」なんて言いながら、また来た道を戻ったのだけれど、その『小さな教会』までの道に『大聖堂』は見当たらなかった。(←当然。)

その間に、雨が小降りになってきたので、立ち止まって、もう一度地図を確認していたら、夫の口から「おかしいなぁ、だってあの『小さな教会』の正面は海だったでしょ…、だからこの方向で…」という衝撃の言葉が出てきた。
そこで私が「え?海??海は正面じゃなくて横だったよ!?」となり、やっと根本的な間違いに気が付くことが出来たのだ。

これが夫のいう『小さな教会』
本名:サント・マリー・マジョール大聖堂

この写真は昼食後に撮ったもので
最初はもちろん
こんな写真を撮れるような状態ではなく
傘をさすこともできないような暴風雨…
顔をあげて廻りの風景を確認するのは
無理だったとはいえ
こんな立派な教会を
『小さな教会』だと思いきれる夫って…
しかも何故海の方向を勘違いしたのだろうか?

夫は「この地図が分かりにくいからだ」と
ブツブツ文句を言っていたけれど…

ということで、根本的な間違いに気付き、『小さな教会』だと思っていたものが『大聖堂』だと気付けば、すぐにお店が見つかる…はずなのだけれど、やはりここでも迷うこととなる。

夫がガイドブックの地図に、このお店の場所としてマークした地点にはサンドウィッチなど軽食のテイクアウトのお店しかなく、レストランは見当たらないのだ。
「もしや既に閉店?…こんなに苦労したのに???」と夫に冷たい視線を向けてみたのだけれど、良く見ると今いる通りにレストランの看板が出ていた。
ということは、この建物の中にレストランがあるのかな?と、建物の中に入ってみると、細い通路の突き当りに「restaurant」という看板が出ていた。

しかし、その看板の横は閉ざされたドアがあるのみで扉が開かない。
横に階段があったので、上がってみたのだけれど、上階も普通に玄関ドア風のドアがあるだけだった。
私はもう「?????」状態だったのだけれど、下の階に戻って、看板の横の呼び鈴を夫が押してみたら、扉がすぐに開いて、中から美味しい香りが漂ってきた。

通りから見ると
テイクアウトのお店しか見えません
しかし、この左側にある建物入口の前に
レストランの看板が置いてありました↓
「AU FOND DU COULOIR」
ちゃんと「廊下の奥」
って書いてあったみたい
フランス語は全く分からないので
気付きませんでした
.
ということで建物に入ってみると
正面にレストランの看板があります↓
この赤い看板の→が
階段をさしていると勘違いしましたが
よくみたら扉の上にも
レストランとありますね
矢印は緑色の扉をさしていたんですね

扉の中には、お店の人がいたのだけれど、思わず「ここってレストランですか?」と聞いてしまっていた。
で、もちろんそこはレストランで、予約していなかったのだけれど早い時間帯だったので大丈夫だった。(小さなお店なので、私達が帰る頃にはほぼ満席になっていた。)

→ ということで、次は昼食

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