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 Portugal 2016

旅日記7日目(2015/12/29)-03

ケーブルカーで降り、歩いてポルトガル鉄道のヴィアナ・ド・カステロ駅方面へ向かい、跨線橋を渡って町の中心方面へ戻った。

この後は、まだ見ていない町の西側にある教会へ向かう。

跨線橋から見たヴィアナ・ド・カステロ駅

教会へ向かう途中に小さな博物館があるということだったので、そこも見学しようかと思っていたのだけれど、休館日ではないはずなのだけれど閉館していて入れなかった。

ということで、教会へ向かいます

教会へ着くと、おばあさんがその入口の掃除をしていた。
中に入ってもいいか、英語+ボディランゲージで聞いてみたのだけれど、それに答えが返ってくることはなく入口の戸を閉められてしまった。

これはどういうことなんだろう?掃除中だからダメってことかな?と、近くにあるベンチに座って様子を見ていたら、お供え用の花輪のようなものを持った女性2人がやってきて、おばあさんに話しかけたのだけれど、今度は入口の扉の外にある門のような鉄格子の扉まで閉めてしまった。

お参りに来た人まで入れないなんて、これはもう閉館なのかな?と様子を見ていたら、女性たちはその鉄格子の扉を自分達で開けて、教会内へと入っていったので、これはチャンスと私達も続いて、まだまだ入口の掃き掃除を続けていたおばあさんに、中を指さし「OK?」と聞いたのだけれど、ブツブツと何かをつぶやきながら掃き掃除の手を止めることなく扉の前に立ちふさがり続けていた。

そんなおばあさんを押しのけて中に入る勇気もなかったけれど、このまま帰るのも不完全燃焼だよね(←博物館も見学出来なかったし)と、ベンチに座ってしゃべっていたのだけれど、気付いたら入口の掃除が終わったらしく、先程閉めていた鉄格子戸は開いていて、おばあさんもどこかに行ってしまっていた。

今度こそ入れるかな?と、教会の扉を恐る恐る開けてみたら、中では『観光客』といった様子の男性が、バシャバシャと写真を撮っていた。(その人が入る所は気が付かなかったので、私達が来るより前に中に入っていたようです。)

「なんだ〜見学できるんじゃん〜」と私達も中に入ってみたら、教会内のベンチに先程のおばあさんがホウキを持ったまま、デ〜ンと座ってにらみをきかせていた。

でも入ってはいけない訳ではなさそうなので、私達もソロソロと中に入り男性に挨拶してその横で数枚写真を撮ってみることにした。
その間もおばあさんは仁王立ちし続けていたけど(座っているから仁王立ちとは言わないか)「入っちゃだめ」とか「撮っちゃだめ」と止めるようなことはなかったので、教会内に入って良い時間だったし中で写真を撮っても良かったようだ。

この教会の名はアゴニア教会です
小さくて美しい教会でした
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先に見学していた男性が、この教会について説明しようと話しかけてきてくれたのだけれど(男性の声も特に大きな声ではなかったのだけれど)、それはおばあさんには許せないことだったようで、何かブツブツとつぶやき、私達のことを注意しているようだった。
ポルトガル語だったので、私達は何を言っているのかさっぱり分からなかったけれど、先客の男性は分かったようで、おばあさんに対して「分かったよ」というような返事をし、私達には苦笑いしながら肩をすくめてみせて、説明は途中で終わってしまった。

そんな状況なので私達は教会内を歩いて見学して回るのは諦め、一番後ろから眺めるだけにしたのだけれど、先客の男性は、まだもう少し写真が撮りたかったようで、少し移動しながら写真を撮っていた。
すると、おばあさんはホウキを手に立ち上がって若干大きめの声でブツブツとつぶやいていたので、再び何か文句を言っているような感じだった。

そのつぶやいている内容は全く分からないので、もしかしたら男性や私達に対する文句ではなかったのかもしれないけれど、このまま中に居続けるのも忍びなかったので、男性に挨拶して教会の外に出たら、それに続いて男性も外に出てきたので、お互いに「参ったね〜」と苦笑いしつつ、ちょっとだけ立ち話をした。(その男性はスペインの人でした。)

その後、教会前の大きな広場から教会の外観を見学した。

アゴニア教会
18世紀中頃に建てられたバロック様式の教会
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鐘楼は19世紀に建てられたようです

サンタ・ルジア教会からケーブルカーで戻った後、わざわざこの方面へ来たけれど、一時は何も見学出来ず不完全燃焼で終わるかと思っていたのだけれど、辛うじて教会内は見学できたし、ホウキばあさんのおかげで印象深い出来事となったので完全燃焼(!?)できた。

この後はヴィアナ・ド・カステロ駅へ戻って列車でポルトへと戻る。

ヴィアナ・ド・カステロ駅前

またしてもズームしてみると
リベルダーデ広場が正面に見えています↓

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Nineの駅で乗り換え
この駅の読み方はナインではなくニーネです
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ポルトに戻りました
サン・ベント駅に到着
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この後は、夕飯のお店を探しがてらブラブラと町中を歩いてみることにした。

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せっかくなのでドウロ川まで出てみました

10年前にポルトへ来た時には、このドウロ川沿いに建っているホテルに泊まったので、「これぞポルト」という雰囲気がとても懐かしかった。

その時泊まった部屋からドン・ルイス1世橋が見えたのだけれど、橋の先の対岸の上に煌々と輝いている建物の記憶が全くなく、「古そうな建物だけれど10年前はなかったのかなぁ?」なんて思っていた。(←そんな訳ありません。修道院だそうです。)

これがその10年前に泊まったホテル
角部屋だったので、ドン・ルイス1世橋が見えました

で、泊まった部屋からの眺めはこれ↓

2005年末撮影
雨が降っていたのでイマイチな写真ですが
対岸の建物は10年前にもちゃんと建っていました

でも、ほとんどライトアップされていなかったみたい
それにしても写真の質が悪いですね
今のカメラとの実力の差ですかね
腕はあまり変わっていないと思うので…

現在はこんなに美しくライトアップされています↓

10年前はああだったねとか、ここでご飯を食べたねなど思い出に浸り、ポルトらしい風景を楽しむことが出来た。
当初はドウロ川沿いまで歩いてくる予定ではなかったのだけれど、それ程疲れてなかったし、寒くなかったこともあり、足を延ばしてみて良かった。(結局、今回の旅でドウロ川沿いを歩いたのはこの時だけでした…。)

ここまで歩いてきたのは、夕飯のお店を探すという目的だったのだけれど、ここぞというレストランは見つけられなかったし、まだそれ程お腹もすいていなかった。
それなので、レストランに行くのはやめて、今回泊まっているホテルの会員向けサービスで「ウェルカムドリンクでポルト酒1杯」というサービスがあったので、それを利用して、そこで何か軽く1品つまむことにした。

入会・年会費ともに無料の会員ですが
ウェルカムドリンクが頂けました
ポルト酒です
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ホテルのロビー階にあるバーで頂けます
この本棚の本は背表紙だけのハリボテですが
なかなか落ち着いた雰囲気です
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食べ物はペンネを注文
そして夫はビールも追加

最初のポルト酒1杯ずつはサービスなので
ビールとペンネの料金を
払うことになりますが
どちらもホテルのバーとは思えないくらい
安かったです

こうして、この日も一日たっぷり満喫。
やはり天気の良い日はいい。(←でも明日もまた雨の予報です…。)

→ 次は、8日目

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