Sicilia 2008

旅日記 3日目(2007/12/29)-10

ドゥオモ広場から続く道

... ドゥオモ広場から、アルキメデスの広場へ出た。
ここからは、道幅はそれ程広くないけれど、ブティックや宝飾品店などが建ち並んでいて、派手なクリスマスのライトアップが施されている道を下っていく。

この通りで、日本のツアーの人達と遭遇したのだけれど、ガイドさんが「みなさ〜ん、夕飯のお店はこの通りを越えてすぐの所です。あとちょっとですから、がんばってくださ〜い」と叫んでいた。

声だけ聞いていると、ものすごい修羅場って感じだった。
実際には、ライトアップの写真を撮っている人もいて、それ程修羅場って感じではなかったけれど、「今って、悪天候で大声で励まさないといけないくらいの状況なんだなぁ…」と思うと、自分も同じ状況下にいるのだけど、なんだかおかしくなってしまった。
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... ...

通りのライトアップ三景
少ない色使いだけれど、とても美しい

ここからまた少し歩いていくと、半島へ行く橋の近くまで来ていた。
オルティジア島は、小さな島で充分歩いて回ることが出来るのだ。

今目指しているお店は、日中、青空市場がたつ島の北側にあるレストランだった。
夜なので、青空市場はもちろん出ていないし、その他のお店も閉まっているところが多かったけれど、魚屋さんや肉屋さんなど、市場らしい雰囲気になってきたのだけれど、目的のお店がなかなか見当たらない。
ものすごく寒くなってきて耐え切れなくなった夫が、店じまいの片付けをしている真っ最中のお肉屋さんに入って、道を聞くと、「すぐそこだよ」という答えが帰ってきた。

そのお肉屋さんの隣もレストランだったのだけれど、違う名前だった。
お肉屋さんの言い方だと、「すぐ隣」というような感じだったので、なんでかなぁ?とお店を覗きこんでいると、中から店員さんが出てきて「どうぞ」と言ってくれたのだけれど、もう少しこの近くを歩いてみることにした。
しかし、その先はもう海といった感じで、全てのお店のシャッターが下りていた。これはもう、そのお店は探せそうにないので、来た道を戻って、さっきのお店に入ることにした。

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強風に揺れる椰子の木のライトアップ
南国風だけに台風みたい

B.C.6世紀のアポロ神殿
(…だと思う)

そこで、いざ入ろうと思いそのお店の前に立つと、夫が「あれ、探していたのはこのお店だった!」と言い出した。
お店の入っている建物は改修中で、足場が組まれていて、看板の一部しか見えなかったというのもあるけれど、夫はネットで紹介されていたこのお店の名前『ポルティッチョーロ・ダ・ピエロ』という長〜い名前のうち『ダ・ピエロ』とだけ覚えていたため、『PORTICCIOLO』という看板を見て違うお店だと思ってしまっていたのだ。
一応、「この寒空の中無駄に歩かされた」と文句は言ってみたものの、とにかく無事に行きたかったお店に到着することが出来たので(←この旅 初)、さっそく中に入ることにした。

→ 次は夕食


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