Sicilia 2008

旅日記 5日目(2007/12/31)-02

... モンレアーレとは、パレルモ近郊の丘の上に広がる小さな町だった。

パレルモからのバスはドゥオモの横にあるヴィットリオ・エマヌエーレ広場に到着した。
この広場周辺は車が秩序なく動いていて、交通整理の人が、しきりに笛を鳴らしていたけれど、その甲斐もなく無秩序のままで、広場近くに着いてから、

バスが停車して降車できるようになるまで、少し時間がかかった。

この広場に建つドゥオモは、シチリアに現存する『ノルマン芸術の最高峰』とも言われているそうなので、さっそく中に入ることにした。
ドゥオモは、12世紀後半に建てられたものだった。
内部は金地のモザイク装飾がとても美しかったのだけれど、特に印象的だったのが、後陣中央の『全能のキリスト』だった。
これが、金色で派手という印象ではなく、厳かな装飾といった印象を強めている。

...

ドゥオモへは無料で入ることが出来るのだけれど、通常、堂内は照明がほとんど点いていなくて薄暗くなっている。
それなので、堂内の3ヶ所くらいに照明のスイッチボックスが置かれていて、これにお金を入れると、その都度、数分間照明が灯るようになっていた。(値段は失念。)

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  左 : 全能のキリスト
  中 : 内陣のアーチとそれを支える円柱
  右 : ピンボケになってしまったけれど、照明のスイッチ

ドゥオモの内陣は、美しい装飾が施されたアーチを支える円柱で3つに分かれているのだけれど、左側の後陣からは宝物庫へ入ることが出来る。
この宝物庫は1.5ユーロの入場料が必要だった。(2008年1月現在)
宝物庫から出た時には、内陣のアーチを照らす照明が消えていて、少しすると、後陣中央の『全能のキリスト』を照らすライトも消えてしまい真っ暗になってしまった。
せっかくだから、私達もコインを…と思ったのだけれど、ちょうど小銭の持ち合わせがなく入れることができなかった。

... ...

左後陣

宝物庫の展示

少しすると、高級そうなカメラを抱えた人が来て、全てのライトをつけるボックスにコインを入れてくれて、また一気に明るくなった。

■ パレルモからモンレアーレへの移動
インディペンデンツァ広場から389番のAMAT社のバスに乗ります。

ヌオーヴァ門を過ぎ、左手にあるインディペンデンツァ広場の真ん中を通る道沿い(左側)にバスのチケット売り場があります。
この通りから、左に曲がってヌオーヴァ門から続いている道へ戻ってすぐの所に右手にバス停があります。(広場の向かい側です。)
このバス停からは、様々な方面へのバスが出ていますので、間違えないように注意してください。

インディペンデンツァ広場からバスで30分くらいです。
モンレアーレのドゥオモ横にあるヴィットリオ・エマヌエーレ広場に着きます。バスはそのまま折り返し運転でパレルモに戻りますが、モンレアーレが終点ですので、分りやすいと思います。

行きに往復分のバスチケットを購入しておくと便利です。
120分間乗車できるチケットが1ユーロです。
近距離でしたら、そのチケットで往復できますが、モンレアーレは往復の乗車時間だけでも1時間かかり、見学時間もあるため、1ユーロのチケットを一人あたり2枚購入することになります。(2008年1月現在)
バスに乗ったら、車内にある刻印機にチケットを差し込んで、乗車時刻を刻印します。

■ AMAT社のWebサイト
http://www.amat.pa.it/
英語ページあり。
時刻表の検索、乗車券の値段等も調べられます。

→ 次は、ドゥオモのテラスへ


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