Sicilia 2008

旅日記 5日目(2007/12/31)-01

... 大晦日。
7時頃に起床し、身支度を整えて朝食をとりにいく。
大きなホテルなので、もうすでにレストランの準備もきちんと整っていたし、数組の先客もいた。
卓上にはスイスのホテルでよく見かけた、『卓上ゴミ箱』が置いてあった。

この日は、パレルモ近郊のモンレアーレへ行く予定

だったのだけれど、天気予報はお得意の晴れ+曇り+雨というフルコース。
外は、青空の見える曇天だったのだけれど、いつ雨が降り出すか分らなかったので、早々にモンレアーレに向け出発することにした。
モンレアーレまでは、昨日カタコンベへ行った時と同じバス停からバスが出ている。
ホテルから真っ直ぐ、ヌオーヴァ門方面へ向け出発した。
.
...

ホテルの部屋から外を見る
青空もあるのだけれど…

モンレアーレやカタコンベ
などへ行くバスが出るバス停

前日と同じ切符売り場で、モンレアーレまで往復と伝えると、今回は、120分のチケットを一人2枚、合計4枚渡してくれ、「389番のバスで、バス停はあそこ」と教えてくれた。
言われた通りに進むと、昨日カタコンベ行きのバスに乗ったのと同じバス停だった。

今日もバス停ではたくさんの人がバスを待っていた。
それで、「昨日、カタコンベに行くのかと思っていた大勢のバス待ちの人達は、みんなモンレアーレに行く人達だったんだ」と納得したのだけれど、モンレアーレ行きのバスが到着しても、それに乗り込む人は、またしても少なかった。(私達ともう一組のカップルのみ。)
バスはまだ空席があるくらいだったので、後ろから二番目のボックス席に座って、前のシートに足を投げ出し、くつろぎ体勢に入った。(←足を投げ出したのは夫のみです、念のため。)

バスは街中をしばらく走った後、クネクネと曲がる山道(という程でもないけれど)に入った。

すると、私達の少し前に座っていたカップルの女の人が、突然、ものすごく慌てて窓を開けようとしたのだけれど、開かず、ものすごい勢いで私達の真後ろの席に移動してきて窓を開けた。

ここで、乗り物酔いする私としてはすぐにピンときた(って、誰でも分かるか)。
彼女は間違いなくバスに酔って大ピンチなのだ。

...
ということは、その目の前に座っている私達も大ピンチではないですか!!
夫に、「やばそうだよ」と伝え、すぐに、彼女達が最初に座っていた少し前の席へと移動した。

******以下、上から想像できると思いますが、バスでのハプニング話なので、食事中の方等は読み飛ばして、次のページへ進んでください。

 

すると案の定、彼女はアウトの瞬間を迎えた音が聞こえてきた。
こんな山道で…匂いがしたら私もアウトだな…と思っていたのだけれど、幸いそんな惨事にはならなかった。

少しして停車したバス停から、別のカップルが乗ってきて、その女性のほうが私達の席の前の一人掛けのシートに座った。
既に乗り物酔いの恐怖感でいっぱいだったので、その人の顔も青白いような気がして、チラ見していたのだけれど、彼氏と普通に話していたので大丈夫そうだった。
が、夫がカップルをガン見していて(←私は思慮深くチラ見)、「彼女、子供が生まれそうなんじゃない?」なんてことを言い出した。そういわれてみたら、お腹がふっくらしているし、手がお腹にいっていて、時々顔をしかめる時があるような気もする。

後ろのカップルは大惨事、前のカップルは出産騒動って…どんなバスなんじゃー!と、慌てふためいていたのだけれど、しばらく経っても、前のカップルの彼女の状況は変化がなく、彼と話しを続けていたので、若干お腹が痛かったとか、そんな程度だったようだ。

こうして、惨劇は起こりつつも、なんとか無事にバスはモンレアーレに到着した。

→ 次は、モンレアーレ


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