Sicilia 2008

旅日記 5日目(2007/12/31)-04

... 中庭は、ドゥオモの右横にあるということだったので、一旦ドゥオモの外に出て、ドゥオモのファサードに向かって右手に進んでみた。
ドゥオモの正面には中心に円形の植栽帯がある広場があり、その広場を囲むように、ドゥオモに対して90度に接して建物が建っていた。
この建物には十字架があったので、多分、旧ベネディクト大修道院なのだろう。(多分…です。)
この建物には3ヶ所入口があったのだけれど、一番左側の入口は、中にミュージアムショップのようなものが見えたので、展示スペースの入口かと思い、もうひとつ開放されていた一番右側の入口から建物の中へ入ってみた。

中に入ると、すぐに小さな中庭に出た。
この中庭は、どう見ても先程ドゥオモのテラスから見た中庭ではなかった。
位置的にもここではなさそうだったので、別にさっきの中庭の入口があるのかと思い、奥へと進んで行くと、建物の裏手へ出てしまった。
そこは、巨大な木が植えられていて、見晴台のようになっていた。

結局、この裏手からは、先程見た中庭には出られそうになかったので、また、ドゥオモ前の広場まで戻り、先程展示スペースの入口かと思ってしまった一番左側の入口から中に入ってみると、中には確かにミュージアムショップのような売店があったけれど、ここで中庭に入るチケットを売っていて、ここから中庭へ入るようになっていた。

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 左 : ヴィットリオ・エマヌエーレ広場から見て、左手前の建物はドゥオモ
        奥の白い建物に中庭の入口があります。
 右 : 見晴台がある裏庭の木。もっと大きな木もありました。

中庭は、2本一組の細い円柱で支えられたアラブ式のアーチが印象的な回廊で囲まれている。円柱にはそれぞれ異なった柱頭装飾が施され、モザイクがはめ込まれていた。

柱のモザイクは剥がれてしまっている所もあったし、柱頭の装飾も擦り減っているような所もあったけれど、残っている装飾はとても繊細で美しく、モザイクの鮮やかな色も美しかった。
細い2本の柱というのが、より一層、この回廊を魅力的にしていた。

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アラブ式のアーチが美しい

柱頭の装飾のひとつ

この回廊にいる間に、雨も本降りになってしまっていたのだけれど、中庭に出て熱心に写真を撮っている人達がいたのもうなずける。(その中の一人は、ドゥオモの内陣から度々遭遇している『ライトの人』だったのは言うまでもない。で、ここでも駆け足だったのも言うまでもない。)

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隅部は柱が4本

ドゥオモの角塔

1本1本デザインが異なる

私達は雨に当らない回廊から出なかったけれど、結構長い時間、この中庭を堪能した。

■ 旧ベネディクト派修道院の中庭(キオストロ)
ドゥオモを正面から見て右手に接して建っている建物に入口があります。ドゥオモ正面の広場に面して3ヶ所入口がありますが、一番左側、ドゥオモ寄りの入口です。
(パレルモからのバスを降りた広場は、ヴィットリオ・エマヌエーレ広場で、この広場に面しているのはドゥオモの左側側面です。)

入場料は6ユーロでした。(2008年1月現在)

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