で、緩やかな上り坂を進み、トラーパニ門からエリチェへの街中へと入ってみることにした。
門を入った所から、美しいパターンの石畳の道が続いていた。
とりあえずその道を上がっていくと、それ程歩かないうちに、この道沿いに私達が泊まるホテルの看板を発見した。ホテルはこの門から続く通り沿いに建っていたのだ。
この日は、パレルモを出発してからずっと、中途半端な情報だけを手に「なんとかなるさ」精神で突き進んできたのだけれど、珍しく強烈に運がいい日だったようで、ほとんどロスタイムなしで、無事ホテルまでたどり着くことが出来た。
ホテルに入ってチェックインをしようとしたら、「昨日は大晦日で満室だったので、まだ掃除が終わっていないので、40分後にきてください」と言われた。
預ける荷物もなかったので、そのまま昼食をとりに街中散歩へ出ることにし、ホテルの人に、「お薦めのレストランはありますか?」と聞くと、「どこも同じくらいだ」という返事が返ってきたので、「えええ?そうなの?」思いつつも、そう言いきられてしまったのだから、とりあえず、ホテルの前の道を上がっていってみることにした。
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P.za Umbertoのツリー ↑
黄色とオレンジの布が結んであった |
←ヴィットリオ・エマヌエーレ通り |
この道を道なりに歩いていくと、広場に出た。
今歩いて来た道沿いにも、いくつか開いているレストランがあったのだけれど、なかなか、ここだ!という確信が持てず、さらに広場を起点にぐるぐると回ってみたのだけれど、結局、どこも決め手に欠けるような気がした。(←ホテルの人の「どこも同じ…」という言葉のマジック?)
しばらく、ぐるぐる歩いてみたのだけれど、エリチェの街は、標高も高い上、今日は風が強かったので、今までにない寒さだった。
シチリアに着いてからずっと、冬の気温ではあったけれど、夜でも10度以上は気温があって、凍える程寒いということは全くなかったし、トラーパニで真夏のような陽射しに当ったばかりだったので、あまりの寒さに限界を迎え、強く惹かれるものがないまま、中の様子も全く分らないまま、適当に路地に面したレストランに入ってみることにした。
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