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Germany + France  2009

旅日記 2日目(2009/04/26)-01

2日目。
まずはホテルで朝食を頂く。

ジャムやバターのセットを
テーブルまで持ってきてくれます
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ホットブッフェです
生野菜もあり品数も多かったです
卵料理は注文して作ってもらいます

食後はさっそく観光に出掛ける。
それ程寒くないかと思いコートを持たずに出たのだけれど、思っていたより風が冷たく感じたので、私だけ部屋にコートを取りに戻り夫は先に駅に行って切符を買っておくことにした。(日中は暑いくらいでコートはほとんど着ませんでした。)

毎回大聖堂の近くを通過します

最初にケルン近郊にあるピーター・ズントーが設計した礼拝堂を見に行く。
列車のチケットは往復分を購入した。

ケルン中央駅
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この礼拝堂は最寄り駅から遠いので、駅からひたすら歩くかバスに乗り継ぐという方法もあったけれど、それらだと時間のロスが多そうだったので、ケルン中央駅から列車で45分くらいのEuskirchen(オイスキルヒェン)という駅前にタクシーが常駐している駅まで行き、そこからタクシーで礼拝堂へ行くことにした。
この駅からタクシーで20分くらいの距離のようだった。

Euskirchen(オイスキルヒェン)駅

礼拝堂からの帰りは、近くにタクシーが乗車待ちしているような乗り場はなさそうだし、余程運が良くなければ流しのタクシーをひろうこともできなそうなので、行きに乗ったタクシーに駐車場で待っていてもらうことにした。

先にトータルのタクシー料金について記載するけれど、駐車場から礼拝堂までは歩いて20分くらいかかるので、その往復時間も入れるとタクシーの運転手さんに駐車場で待っていてもらった時間は1時間以上になり、料金はメーター制で57ユーロくらい(2009年4月時点)だった。

以前、他の国だけれど同じように最寄り駅から遠い教会(ロンシャンの教会)へ行った際もこのように駐車場で待っていてもらったことがあるのだけれど、その時は現地滞在1時間で定額で往復してもらった。
またこの後の旅で、これもまた他の国だけれど最寄り駅から遠い修道院(ル・トロネ修道院)をタクシーで見学に行った際は、行きの運転手さんが親切な人で、帰りの希望の時間に他の運転手さんが迎えに来てくれる手配をしてくれたこともあった。この時は見学時間を2時間にしていたので待ってもらうには長すぎたというのもあるけれど、この方法のほうが費用は節約できると思う。(行き方は色々あると思いますので、他の方の方法も参考にご自分に合った方法を選んでください。)

ということで駐車場から歩いて礼拝堂へ向かう。

菜の花畑の先にぽつんと建つ礼拝堂が見えてきます
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どの季節でもそれぞれ美しさがあると思うけれど
私達が訪れたのはこの季節だったので
この礼拝堂というと黄色の花越しの風景を思いだします

こうして菜の花畑を通り抜けてたどり着いたのは、ピーター・ズントー設計のブラザークラウス野外礼拝堂(Bruder-Klaus-Feldkapelle)。

ブラザークラウス野外礼拝堂
ピーター・ズントー設計

さっそく中を見学しようと思ったら扉が開いていなかった。
開館の時間をちょっと過ぎたくらいだったので、鍵当番の人が遅刻しているのかな?と思って外部を見学していたら、私達の直後に到着した団体さんが扉を開けて入っていった。鍵が閉まっていた訳ではなく、ものすごく重い扉だっただけだった。

重かった扉

内部はとても狭いということだったので、団体さんの半分くらいが外に出てくるのを待ってから内部へと入ってみた。

この礼拝堂はコンクリート造なのだけれど、コンクリートを打つための内側の型枠は長い丸太を円錐のような形に組んだもので、コンクリート打設後にその丸太を焼いて燻してから取り外している。(丸太が縮んで外しやすくなるのだそう。燻すことによってコンクリートに黒く煤がついていてそれもまた良かったです。)
コンクリートの打設は1年くらいかけて地元の人たちの手によって行われたのだそう。

礼拝堂内部に照明はなく薄暗いのだけれど、円錐の頂部は抜けていてその開口部から光が落ちてくるし、型枠を止めていた金物を抜いたあとの穴に吹きガラスが埋め込まれていてそこからも光が入ってくる。
礼拝堂内は撮影不可だったので写真はないのだけれど、とても神秘的で素晴らしい空間だった。(ネット上には内部の写真もたくさんありますので是非検索してみてください。)

この穴にガラスが入っています
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礼拝堂内にはベンチなどはありません
それなので団体旅行のおばあさんが
外で座って休憩していて
この方の記念写真のようになってしまった
(ちなみにここもベンチではありません)
駐車場から歩いて20分ですもの
疲れますよね…
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教会についての説明のプレート
2007年5月に完成したようです

これが私にとって初ズントーだったのだけれど、初心者にちょうどよい規模で大満足の建物だった。

見学後は歩いて駐車場に戻り、待っていてもらったタクシーで駅に戻った。
料金は高くなってしまったけれど、素晴らしい建物だったので上機嫌でこの地を後にしケルンに戻る。

Euskirchen駅に戻りました

帰りの列車の中でこの礼拝堂のリーフレットを見ていたら、向かいに座っていたおばさまに「それツムトーアでしょ?」と声をかけられた。
ツムトーアとはズントー(Zumthor)のこと。ズントーはスイスの人なので、日本の雑誌などでも一時期その母国語であるスイスドイツ語での発音に近いツムトールやツムトーアと表記されることが多かった。(今はまたズントー表記が多い気もするけれど。)それなので女性が礼拝堂の設計者の話をしていると分かったけれど、そうでなかったら何を言われているか全く分からず気まずい時間を過ごさなければならなかったかもしれない。
それにしてもリーフレットの写真ですぐに設計者が分かるなんて、ズントーはケルン周辺では誰もが知っている有名人なのか、この女性がたまたま建築と縁のある人だったのか。(多分後者でしょうかね。)

そんな小さな出会いの後、列車はケルンに到着。
中央駅の近くで昼食にする。

またまた大聖堂
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通りに埋め込まれたプレート

この日もせっかくなのでケルンの地ビール ケルシュが飲めるお店へ行く。

→ 次は、昼食

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