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 Europe 2010

旅日記 1日目(2010/04/28)-01

今回の旅は、ずっと夫が行きたがっていた北欧へ行くことにしたけれど、やはりこの時期はまだまだ寒そうなので、北欧は1都市限定、他は寒くなさそうな場所にするとお互い歩み寄って行程を組み立てることになった。

初北欧かつ短期間という条件で夫に選ばれた都市がコペンハーゲンだった。
ということで、まず飛行機を乗り継いでコペンハーゲンへ、その後は一気に飛行機で南下しスペインへ移動、その後は観光しながら陸路で北上しパリから直行便で帰国するというちょっと一貫性のないプランで飛行機を手配した。

以下、話が長〜〜〜いので写真を挟みます
これはコペンハーゲンで泊まったホテル
ヤコブセンの家具

しかし出発が近づいた4月中旬に、アイスランドの火山が噴火しヨーロッパ各地の空港が閉鎖されるという騒動が起こってしまった。
私は超心配性なので、GWにどこにも旅行に行けなくなるという状況を避けるため、早めに行き先をアジアに変更しようと提案したのだけれど、夫は1年近くの期間色々と調べてきたこともあり簡単に行先変更はできないとごねる言うので、直前の日曜日まで結論を出すのは待つことになった。(まだ辛うじてアジアの都市なら飛行機のチケットが取れそうだったので。)

そしてその後徐々に飛行機も運航が再開され、決断しようと決めていた日曜日には空港も落ち着いてきたというニュースをみるようになった。
といういことで、予定通り出発することにし、もしかしたら滞在中にまた空港閉鎖になる場合もあるかもと覚悟し、携帯電話に色々な連絡先を登録して出発することとなった。(…結果は無事予定通りの日程で帰国できました。あれから10年経ち、いろいろ経験して、1年も前に計画した旅行に予定通り行って、帰ってこられるというのは本当にラッキーなことなんだと思うようになりました。)

この当時の成田空港での定番食

それまで他ではあまり食べる機会がなかったので
これを食べると旅行気分が盛り上がっていました

こうして成田空港へ向かったのだけれど、私たちが乗る予定のパリ行きの飛行機は噴火とは関係ない理由で出発が1時間も遅れてしまった。
今回パリでの乗り継ぎはANAからSASで同じターミナル1内なので、時間は1時間20分くらいしかみていなかった。

しかし、12時間近い飛行時間なのだからその間に1時間程度の遅れなら取り戻してくれるだろうと応援(?)していたのだけれど(確かに今まではそういうことが多かったのだけれど)、応援の甲斐もなくパリ到着もほぼ1時間遅れで、乗り継ぎ時間は40分弱くらいになってしまった。

飛行機のチケットは通しで買ってあったので、乗り継ぐ飛行機のチェックインは日本で済んでいたけれど、パリで入国審査をしなければならない。

パリの空港では行きはもちろん
帰りも写真を撮らなかったので
この2年前に撮った写真を…

飛行機を降りたところに出発が近い乗り継ぎ便のゲート番号が掲示されていて、コペンハーゲンは78番となっていた(と記憶していた…)。

それを確認した後は、あのシャルル・ド・ゴール1の長〜い動く歩道を猛ダッシュして入国審査を済ませ、78番ゲートへ向かおうとしたのだけれど、どうしてもそのゲート番号を見つけることができなかった。
近くにいた係りの人に聞くと、コペンハーゲンは50番から58番になるはずで、78番ゲートは閉鎖されているよと教えてくれた。

飛行機を降りたところには58番と書いてあったものを走っている間に78番と思い込んでしまったのか、掲示した後にゲートが変更になったのかわからないけれど(多分私たちの記憶違い…焦っていないときでもよくあるので…)、これで数分時間をロスしてしまった。
しかしその先の手荷物検査は混んでいなかったし、ゲートも近かったので、ちょうどボーディングが始まるタイミングでコペンハーゲン行きのゲートに到着した。

これも2年前の空港

こうして私たちは猛ダッシュして間に合ったけれど、預けた荷物は間に合わないかもしれないねとは話していたのだけれど、たまに『お客様の荷物がまだ届かないので』という理由で出発が遅れることがあるので、搭乗したお客さんの荷物はちゃんと載せてから飛ぶものなのかもしれないとも思っていた。
今回はばっちり定時出発だったので、荷物も私たち並みに猛ダッシュしてくれて、この飛行機に載っているのかもと期待しつつ、猛ダッシュの疲れでウトウトしているうちに飛行機は無事コペンハーゲンに到着した。

コペンハーゲンの空港はデザインも北欧っぽくてさすがだねーなんて話していたけれど、やはり荷物のことが気になり写真もほとんど撮らずターンテーブルに向かった。
夫と「無理かもね」「でも案外大丈夫かも」なんて話しながら延々と待っていたのだけれど、やはり私たちの荷物が出てくることはなく、ターンテーブルが止まってしまった。
人生初のロストバケージだった。

係りの人に「荷物が出てきませんでした…」と伝えると、『Arrival Service』というカウンターで手続きをするのだと教えてくれた。

このカウンターには行列ができていて結構待たされた(荷物がなくなる人って結構いるんですね。壊れたって訴えていた人もいたけど…)。
やっと私たちの番になったのだけれど、「他のパリからの便で届いているかもしれないから8番のレーンで探してみて、もしなかったらまた戻ってきて」と言われ、その8番のターンテーブルへ向かうと、8番の廻りには人もいなくて『もう何年も荷物は出していません』というような寒々とした雰囲気で、当然私たちの荷物もなかった。(多分私たちが乗った便より早い到着の便だったと思うので私たちの荷物が載っている確率はゼロだったと思う。)

コペンハーゲンの空港
…唯一撮った写真です
荷物のカートもちょっとおしゃれ

で、またカウンターに戻り(カウンターから一番遠いレーンでした)、8番にもありませんでしたと伝えたら、ちょっと待っていてと言われ、またかなり待たされたあと、やっと手続きに入った。

ここでは、コペンハーゲンでの滞在ホテルや日本の自宅の住所を書き、スーツケースの大きさとか色とかメーカー、鍵の有無、名札の有無、タバコや酒は入っていないか(これは関税の関係?)、などの項目を質問され、やっと手続きが終わった。
こうして『baggage report』という紙が手渡され、「困ったことがあったら、ここにある電話番号に電話してね」と言われ、「overnight kitもいる?」と聞かれた。

懐かしの『overnight kit』。
1年半くらい前の旅行で、帰りのスペイン発の飛行機が数時間遅れ、日本に帰る飛行機に乗り継げなくなり、乗り継ぎ地のフランクフルトで急遽1泊することになったのだけれど、その際「あなたの荷物は乗り継ぎ用のルートに乗っているから、出すのに1時間かかる。今晩はovernight kitを渡すから我慢して」と言われ、「オーバーナイトキット」という言葉自体初耳で、何度も「え?」と聞き返し、とうとう紙に『overnight kit』と書いてもらって説明してもらったブツだった。
男性用と女性用があり、Tシャツ、歯ブラシ、ヘアブラシ、ニベア、洗濯洗剤などが入っている。ということで男性用・女性用各1個をもらうことにした。

オーバーナイト キット
出してある中身は男性用キットの一部

その後、到着ロビーに出て空港内のインフォメーションで72時間のコペンハーゲンカードを購入した。

初めての経験で精神的にも肉体的にも疲れきっていたけれど、おなかもすいていたので、空港のターミナル内にあったバーガーキングで夕食にすることにした。

人生初ロストバケージに続き
人生初バーガーキングでした

食後は、先ほど買ったチケットを使って列車でホテルに向かった。

今回コペンハーゲンで泊まるのは、中央駅のすぐ近くに建つアルネ・ヤコブセンが建物や照明・家具などすべてをデザインしたラディソン ブル ロイヤルというホテル。(ホテル名は微妙に変わっていて、ラディソンSASだった時があり、私たちが泊まった時はBLUで、その後Collectionになっているようです。また変わるかも…。ラディソンホテルは世界各国各地にありますので予約の際はお間違えなく…って、私たちがラディソンホテルに泊まる際、間違えて違う国のホテルを予約しそうになったことがあるので…。)

ちなみに、このホテルにはヤコブセンのデザインしたものがすべてが残っている部屋もあるのだけれど、その部屋の予約は取れなかった。

これは翌朝撮ったホテル外観

そんなこんなでホテルに到着したのはコペンハーゲンの空港に到着してから結構時間が経ってからだったので(荷物を待ったり、手続きしたり、食事したり、と時間がかかったので)もしや荷物が次の便で届き、私たちより先にホテルに届いているかもなんてかすかに期待していたのだけれどやはり届いていなかった。

この日は部屋の写真を撮らなかったので
翌日の昼間に撮った写真
.
ヤコブセン・ルームには泊まれなかったので
せめて…とクラブルームに泊まりました…角部屋です

ベッドの足元にはスワンチェア
この椅子はこのホテルのためにデザインされたのだそう

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バスルームも窓付き
 
バスルームの窓からチボリ公園が見えました

この後は荷物もなくてやることもないので、すぐにお風呂に入って寝ることにした。
シャンプーもなければパジャマも何もないけれど、ホテルのアメニティと空港でもらったオーバーナイト・キットでなんとか賄うことができた。

しかし前回も今回もスターアライアンスのovernight kitなので中身はほぼ一緒だったのだけれど、これには下着の「パンツ」が入っていない。
紙のパンツも売っているので、それが入っていたら良い気もするけど。(あれから10年近く経っているので、今は入っているかも。)

とりあえず、洗濯洗剤はあるのでパンツを洗えば明日さわやかなものを履けるけど(乾くかどうかは別にして)、一晩ノーパン寝ることになってしまう。
キットに入っているTシャツは薄くてスケスケなので、スケスケTシャツにノーパンで寝るのはいくら何でも無理なので(夜中に何が起こるか分からないし…)、この日は洗わずそのままにしたけれど、ボディクリームよりは、紙のパンツのほうがありがたいと思うんだけれど…。(まぁ、人それぞれですかね。提供とか大人の事情もあるのかな?)

上のほうに載せたオーバーナイト・キットの写真は
翌朝撮ったもので中身が一部だけだったので
1年半くらい前にもらったキットの中身です
これは男性用↑

こちらは女性用↓

過不足ありといった感じだけれど
Tシャツは(スケスケだけど)ありがたかったです

ということで、人生初ロスバケで、夫婦そろってペラペラに薄っい白Tシャツとパンツで寝ることに。
急に着の身着のままで部屋から出なければいけないというようなハプニングが起きませんようにと願いながら眠りについた。

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