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Italy 2010

旅日記 6日目(2009/12/30)-02

アルヴァ・アアルト設計のリオラの教区教会(Parrocchia S. Maria Assunta)の外回りを見学する。

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ぐるりと外周を見た後は、もう一度中に入ってみる。

アアルトの取っ手
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外はどんよりした曇り空だけれど
内部空間はやわらかい光で満たされている

教会内のリーフレットなどが置かれている場所に、この教会の建物についての本が1冊置いてあり10ユーロ(2009年末時点)という値段が書かれていた。
夫が買いたいと言うのだけれど、その10ユーロの支払い方が分からない。
誰かに渡すのかな?と教会の周りをウロウロしていると、倉庫のような場所に出入りしている女性がいたので(信者さんかな?)、その人に本の料金はどこに支払うのか聞くと「libro?」と聞き返してくれて、そういえばイタリア語で本はリブロだったかもと思いそうだと答えると、こっちよと教会内の寄付箱まで連れて行ってくれた。

本のそばにあった寄付箱の右側が、本や絵葉書などの料金を支払う場所だった。

右側の下から2番目の「Libri」が本の複数形なんですね

無事本を買うことができ、建物もじっくり堪能できたので、ボローニャに戻ることにした。

前が駐車場で残念…

アアルト建築は今回初めてだったけれど、本当に素晴らしかった。
初めてのアアルト作品をイタリアで見ることになるなんて思ってもみなかったけれど、この日はどんよりした天気で寒くて、北欧ってこんな感じなんだろうなという(私がイメージする)環境の中で見たこの教会は、とてもアアルトらしいデザインで、初アアルトとしてもちょうどよい規模だった。

知人がアアルトの建物は体感してこそと言っていたのが良く分かり、これは絶対にすぐにフィンランドへ行ってアアルト巡りをしなければいけないと心に誓った。(…けれど、寒そうでなかなか重い腰が上がらず、3年半後にやっと初夏に旅行に行ける年があり実現。初夏のフィンランドはどんよりもしていないし、寒くないし、私がイメージする北欧とは違って晴天の日も多かったです。そんな中で見てもやはりアアルトは素晴らしかったです。)

橋の上から

列車の時間まで少しあったので駅前のバールに寄った。

ボローニャでの最後の食事に備え
ここでは飲み物だけ
私はカフェ・マキアート
夫はホットチョコレート(お菓子寄り?)

時間になったのでリオラ駅に向かった。

ホームから最後に教会の写真を

ボローニャ行きの列車が来たので乗車したのだけれど、発車してすぐに切符に打刻するのを忘れてしまったことに気が付いた。
罰金を覚悟していたのだけれど、検札に来た車掌さんがたまたま行きと同じ人で「二人のこと覚えているから、まぁいいよ」と言って見逃してくれた。ありがたい。

優しい車掌さんのおかげで無事無傷で(⁉)ボローニャに到着。
この後は昼食前に一つ建築を見学するため、駅前からタクシーで向かった。
町はずれにあるということだったけれど駅からはまぁまぁ近かった。

エスプリ・ヌーヴォー館
ル・コルビュジエ設計

このエスプリ・ヌーヴォー館は、1925年にパリで開かれた万博(現代装飾美術・産業美術国際博覧会/アール・デコ博覧会)のパヴィリオンとしてル・コルビュジエが設計したもので、その後ボローニャに移築されたのだそう。

集合住宅案の1住戸を切り出したものとギャラリーで構成されているということなのだけれど内部は見学できなかった。

ということで外観のみ
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こちらは外観だけだったけれど、同じ日にアアルトとコルビュジエを見ることが出来るなんてボローニャはすごい町だ。

この後は昼食にするため町の中心部へ移動する。
エスプリ・ヌーヴォー館の前にタクシー乗り場があり客待ちのタクシーが3台も停まっていた。
町はずれに行ってしまうと帰りのタクシーをなかなか捕まえることが出来ず、町中まで戻るのに苦労することが多いのだけれど、今回はタイミングが良く苦なく町中に移動することが出来る。

タクシーに乗って、とりあえず斜塔に向かってもらった。
斜塔の近くでタクシーを降り、夫が事前に調べてきてあった広場の近くのレストランに向かった。

斜塔

→ 次は、昼食

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