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 Spain 2014

旅日記 5日目(2013/12/30)-02

シェリー酒(ヘレス酒)とは、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ周辺の認定地域で造られる100%ブドウから造られている白ワインのことで、食前酒や食後酒として飲まれることが多い。
私は強いお酒は苦手なので、シェリー酒はほとんど飲んだことがなかったのだけれど、今回、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラへ来た目的は、『ボデガでシェリー酒を試飲する』ことだった。

この『ボデガ』というのは、一般的にワインの醸造・熟成をおこなう建物を指すようなのだけれど、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ周辺ではシェリー酒(ヘレス酒)の醸造工場・会社のこともボデガと呼ぶのだそう。

これはアルカサルの近くに建つカテドラル
そういえば、ボデガで酔っちゃって
カテドラルは見学し忘れました

ヘレス・デ・ラ・フロンテーラのボデガというと、シェリー酒「ティオ・ペペ」が有名な『ゴンザレス・ビアス』や黒いマントの男性のシルエットのラベルのシェリー酒で有名な『サンデマン』などがあるのだけれど、今回私達が行ったのは『ハーベイ(HARVEYS)』というボデガだった。

受付に行くと、待っている人はもちろん係の人も誰もいなかった。
奥で人の話し声はしていたので声をかけようかなぁと思っていたら、ちょうど奥から女性が出てきて、ちょっと待ってねと言われ、少しすると別の女性が出てきて、ガイドツアーについての説明があった。
基本、4種類のシェリー酒が飲めるツアーなのだけれど、その他に貴重なVORSという認定をされた古いシェリー酒1種を飲むことが出来るというコースもあって、その場合は10ユーロ/一人ということだった。
せっかくなので、貴重なシェリー酒も飲んでみたいと思い、夫と二人とも10ユーロのコースでお願いすることにした。

それから時間になるまで、その場で待つように言われたのだけれど、結局13時過ぎても私達以外のお客さんは来なくて、二人きりの貸切ツアーになってしまった。

受付があった敷地を出て
鍵のかかった貯蔵・熟成庫のある敷地へ向かいます

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説明を聞きながら熟成庫内を見学

熟成庫には説明用の展示もあります

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人感センサーでライトが着くのだけれど
ずらりと並んだ樽は圧巻、そして美しい

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ここを訪れた著名人のサインが入った樽もあります

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これは熟成庫内にあった説明用のグラス
シェリー酒といっても
こんなに違う色なんですね

私達だけのツアーだったので、ほとんど質問することもなく、30分くらいでガイドツアーは終わり、試飲が出来る部屋へと移動した。
テーブルにつくと、基本コースの4種のシェリー酒をボトルごとテーブルに持ってきてくれて、説明しながら1杯ずつ注いでくれた。(ボトルは最後までテーブルに置きっぱなしなので、おかわり自由なのかも。さすがにすきっ腹で酔ってしまうので、おかわりはしなかったけど。)

これが試飲スペース
パティオに面していて気持ちの良い場所でした

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タパスがつくツアーもあるそうですが
私達のコースではタパスは無し
でも薄く味のついた乾パンのようなものが付きました
ピコスというスペインのおつまみを
さらに小さくしたようなものです

そして追加料金を払ったVORS認定された特別なシェリー酒というのは、今回4種類あり、その中から1つずつ選ぶようになっていた。
せっかくなので、夫と1種類ずつ違うものを選んだ。
さすがにこのボトルは注ぎ終わったら奥に持って帰ってしまったので、おかわりは出来ない。

『特別なシェリー酒』は説明の紙の上に鎮座
選んだのは1906年ものと1919年もの
貴重なものなのでしょうが
私達にはちょっと濃すぎました

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こうして、二人で計6杯を飲み干した。(濃いといいながらも、ついつい貧乏性で。)
試飲をしていた部屋の奥にシェリー酒を売っている売店があるということだったけれど、そこには寄らず、このボデガを後にした。

既にホロ酔いだったけれど、この後は昼食にすることにした。

最初に寄った観光案内所の人にお薦めのレストランを聞いてあったので、そのお店があるほうへと向かった。
3店教えてもらっていたのだけれど、1つはちょっと離れた場所にあったので、残りの2つを比較して(もちろん外から見ただけだけれど)、雰囲気が良かった『Albores』というお店に入ることにした。

...

ホロ酔いだったのでハモンとケソ・マンチェゴを軽くつまんで

あとはガツ〜ンと肉(左は魚だったかなぁ)

シェリー酒で既に酔ってはいましたが
固形物は乾パン(風)だけだったので食欲はあったんです…

さすがに飲み物は、ワインでないものを、と
夫はビール、私はガス水を頼みましたが
念のため(何のため?)、ティント・デ・ベラーノも頼み
結局ワインも摂取した私…

このお店は、お料理はおいしいし、お値段も手頃で(上記で37ユーロくらい)、大満足の昼食になった。
観光案内所の人に教えてもらえて本当に良かった。(夫は教えてもらおうと思いついた自分の手柄だといって、さらに上機嫌になっていたけど。)

時刻は15時半くらいになっていた。
ヘレス・デ・ラ・フロンテーラでは、ほとんど飲んで食べただけなのだけれど、もう満腹満足+ほろ酔い加減だったので、セビーリャへと戻るため、少し早いけれど駅に向かうことにした。
帰りはさすがに道に迷うことなく、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ駅に到着した。

→ 次はセビーリャへ戻ります

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