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 Chengdu 2023

旅日記 Day4 - 03

この後は四川の伝統芸能である川劇を見学する。
中国の伝統的な演劇というと京劇が有名だけれど川劇はそれに似ていて、川劇で特に有名なのは「変臉(変面)」というお面を付けた役者さんが手や袖や扇子で顔を隠すと瞬間的にお面(顔)が変わっているという演目だそう。

今回の旅行会社が手配してくれたのは成都文化公園という広い公園の中にある蜀風雅韻川劇院という劇場だった。
劇場に着いた時にはまだ開場前だったので、公園や近くの琴台路という唐や漢の時代の建築様式の建物が建ち並ぶ通りを歩いてみる。

琴台路
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お土産物屋さんの他に宝石店や飲食店がありました
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文化公園のオブジェ・美女の巨大生首?
ちょっと怖い

公園には屋台も出ていたので、それらを見ながら少しだけ歩いて廻っているうちに入場の時間が近くなったので劇場に向かった。

蜀風雅韻川劇院
大きく「梨園」とありますが
もちろん梨の木がある訳ではなく
劇場という意味なのだそうです
梨園の看板の下には「OPERA HOUSE」とあります

今回川劇を見学する蜀風雅韻川劇院では、お茶を飲みながら「変臉」の他に雑技や影絵や喜劇などのこの地域の伝統芸能を見ることが出来る。

会場は本格的な劇場の建物ではなく、客席上の屋根はテント状のもので仮設の建物に近い雰囲気だった。(暖房は効いていました。)
入場して指定された席に案内されたら、舞台の目の前の特等席だった。

舞台は目の前
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客席側
客席は5席で1つのセットになっています

手前に2つ席があり
その間にお茶が置かれたテーブルがあります
後ろは3人座れるようになっていました

その後ろ側の3人席↓

真ん中の席は観光バスの補助席のような感じ…
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湯飲みに茶葉が入っていてお湯を注ぐタイプ
席にポットが置いてありました
お茶菓子は中国の人が大好きな(※イメージです)
ヒマワリの種

私達はこの5人席を2人で占有かと思っていましたが
後ろに2人客が来て相席になりました
後ろの人達はずーっとお茶を飲んでいて
お湯もおかわりしていました

私達の座席タイプの場合、マッサージもしくは耳掃除のサービスが受けられる券がついていて、舞台横の下に置かれた椅子に座って係のおばさんに施術(?)してもらえるようになっていた。
成都では街角で耳掃除などの施術をしているのを見かけたので、良くあることなのかもしれないけれど、観劇とセットになっているなんて不思議な感じだった。
そしてこれは劇が始まるまでのサービスかと思っていたら、劇が始まってもずっとやっていて、結構いい感じにショーが盛り上がっている時も施術を受けに行くお客さんがいて面白かった。
夫はしっかりと劇が始まる前にマッサージのサービスを受けていた。(私はマッサージも苦手だし耳掃除は怖いので受けなかった。)

舞台の真横で(舞台の下ですが)
マッサージや耳掃除の施術
なんだか不思議な光景です

夫が受けていたマッサージが終わった頃にちょうどショーが始まった。

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派手な劇の合間に
二胡の演奏もあります
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影絵
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ラッパのような民族楽器の演奏
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これは「滚灯」という演目
川劇で有名な演目なのだそう
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頭に火のついた燈明皿を載せています
喜劇+曲芸といった感じで大人気でした
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美しい司会の女性もいました
英語でも説明してくれます
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そして大トリの「変臉」
お面が一瞬で変わっていきます
その仕組みは秘伝なのだそう
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なんとなくこんな仕組みなんだろうなというのは
この時代色々と情報もあるので想像できますが
やはりすごい!と感心する技です

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フィナーレ
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とても面白かったです
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これでこの旅の目玉が集中した一日が終わりになる。
劇場の外までガイドさんが迎えにきてくれたので一緒に車に戻った。

この日の夕飯は王道の麻婆豆腐を食べたいと思っていて、せっかくなのでベタだけれど「元祖」と言われる陳麻婆豆腐へ行こうと思っていた。成都市内には数店舗お店がある。

前日、別のお店だけれど麻婆豆腐の有名店に行こうとしたのだけれど、二人では予約が出来ないと断られてしまい、直接行ったけれど満席で入れなかったのでガイドさんに相談すると、住宅地にあるため春節の時期には空いているであろうという支店へ車で向かってくれた。(普段は近所の人で人気なのだけれど、この時期は帰省している人が多いので空いているということだった。)

陳麻婆豆腐

お店はかなり混んでいたけれど、ちょうど先客が帰ったばかりっぽい席があったのでそこを片付けてもらって座ることが出来た。
ガイドさんとドライバーさんとはここで別れた。

麻婆豆腐
とにかく辛かったです
「麻」の辛さだけでなく
「辣」も結構あった気がします
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回鍋肉、これも四川名物
これも辛いんだろうなーと思いつつ頼みましたが
辛さはほとんどなくて美味しかったです
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おこげのあん掛け
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豆腐と白菜のスープ

本場四川料理のお店では辛いものが苦手な私が食べられるようなものなんてないかなと思っていたのだけれど、案外辛くない料理もあって美味しくいただくことが出来た。

椅子にもお店の名前が

ハードな一日だったけれど、最後の食事まで「成都/四川」らしいことが出来て満足だった。(麻婆豆腐はさすがに辛すぎて、辛いものが苦手ではない夫でさえもほとんど食べられなかったけれど。)

食後はタクシーでホテルに戻った。

→ 次は、5日目

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