Shanghai 2007

旅日記 3日目(2007/05/02)-05

... 暴動が起こるのでは?と心配したけれど、その列の前のほうにいた人が何人か文句を言っていた程度で、窓口の係りの人もそれに全く負けていない愛想のなさで「そこに書いてあるでしょ」的なことを言い放ち、奥へと消えていってしまった。

確かに、その係りの人の言うとおり、各窓口の上には、窓口の番号の上に電光掲示板があり、『何時か

ら何時までオープンしてます』というよう表示があったのだ。

私も、その電光掲示板には気付いていて、自分の並んでいる窓口に表示されている時間を見て、その時間の前に書かれた『工作○○』という漢字の意味がよくわからなかったけれど、仮に、この時間で窓口が閉まるとしても、私たちの列はまだだいぶ先の時間が表示されているので大丈夫だな〜とぼんやり考えてはいた。

しかし、もしこれが本当にオープン時間だとしたら、もうすぐクローズするであろう隣の窓口の列になんら変化が見られなかったので、この時間の表示は、窓口が完全に閉まるという意味

ではないのかもしれないとも思っていたのだ。
だから、自分達の窓口ではなかったとはいえ、本当に衝撃的だった。

しかし、日本だったら考えられない状況だ。
普通、窓口の担当の人が休憩するといっても、係りの人が交代するだけで窓口はそのまま開けているだろうし、閉めるとしたら、事前に『これ以上並んでも買えないので、隣に並び直してください』というようなアナウンスがあるだろう。

隣の列の人達はどうするんだろう…と思って見ていると、並んだ人達のほとんどは、そのまま列を移動することなく、その場で待ち続けていた。
休憩時間は30分だけなので、今から新しい列に並びなおすより早いと考えたのだろう。
もしかして、私たちの列に合流してきたりして…と心配していたのだけれど、そこまで無秩序ではなかった。

...

写真がなくなったので
再びホームの写真

自分達に被害があった訳でもないのに、夫曰く『この旅で一番衝撃的』な出来事だったのだけれど、当のその列に並んだ人達は、既に何事もなかったかのように、笑いながらおしゃべりを続けていた。
やはり中国の行列というのは、私たちには想像できない秩序があるのだろう。

そうしているうちに、私たちの列は順調に進んでいき、なんとか無事に窓口に到着した。
係りの人に、16時過ぎくらいの発の上海行き列車と頼むと、『硬座』でいいなら17時発の列車が空いているとのことだった。もちろん今日上海に帰れるなら硬い席でもなんでもいいので、即決し、そのチケットを購入した。
(ちなみに、この時点で私は知らなかったのだけれど、上海-蘇州間には長距離バスも運行しているので、列車がダメでもバスという手もあったのだ。ただ私がバスの存在を知ったのは、この日の帰り。←この件については、また後述…。)

この切符売り場で、1時間近くも行列してしまったのだけれど、無事に帰りのチケットを買うことが出来たので、いよいよ、蘇州観光へと出発することにした。

→ 次は、やっと出発


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