France 2008

旅日記 3日目(2008/04/28)-02

... この後は、ちょっとだけアヴィニヨンを観光し、12時くらいに出る列車でアルルへ行こうと計画していた。でも、思ったよりも早く、ツアーの申し込みが終わったので、印刷してきた時刻表を見たら、10時12分発のアルルへ行く列車もあって、それにギリギリ乗れる時間だった。
それなので急遽予定を前倒しして、このままアヴィニヨン・サントルという在来線の駅へ向かい、先にアルルを観光することにした。
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観光案内所から駅までは、急ぎ足で歩いて5〜6分の距離だった。
駅には切符の自販機があった。それでチケットを買おうとすると、最後の支払い画面までは行くのだけれど、その先がどうしてもエラーになってしまって、2回チャレンジしてみたのだけれど結局チケットを購入することができなかった。
あまり時間がなかったので、窓口に行って、時刻表を見せて、この列車でアルルまで2枚!と大急ぎで伝えると、窓口の女性からは「Non!」という答えが返ってきた。
一瞬、言われた意味が分からず、キョトン顔で固まってしまったのだけれど、もう一度、「この時刻表の列車のチケットを・・・」と伝えると、最初の女性の隣に座っていた男性が私たちの持っていた紙を覗き込んで「それはTGVの駅だよ」と教えてくれた。

時刻表では「Avignon」と「Avignon TGV」という表記になっているので、TGV駅と間違ったということはないような気がしたのだけれど、女性は自信たっぷりに「Non!」を繰り返すし、男性は「TGV駅だ!」と断定口調で話すのだから、私たちが間違っているのだろう・・・と思い、一旦窓口を離れた。

この間は慌てていて写真を撮っていないので
ホテルの客室から撮った写真です

駅構内に時刻表が掲示してある所があったので、それを見ながら作戦会議を開いていると、私たちが乗ろうと思っていた10時12発の列車が載っていた。

その列車の停車駅には、窓口の人が言う通り、アルルは載っていなかったのだけれど、後日行こうと思っていたニームが停車駅として載っているのを発見した。
それなので、急遽、この日の行き先をニームに変更し、先ほどの窓口に戻って、「10:12発の列車ニームまで!」と伝えると、先ほどの男性が時刻表と照らし合わせ、笑いながら「確かに、ニームには行けるよ」と答えてくれた。

印刷していた時刻表の一部分

帰ってきてから気付いたのだけれど、私たちが乗ろうと思っていた列車の『Chg.』という欄には『1』という数字があって、これは乗り換え回数のことでした。
つまり、ニームなどに行く列車に乗って、次の駅で降りて列車を乗り換えてアルルまで行くというルートだったのです。
その当時は、全く気付いていなくて、この時刻表を巡っては、今度こそアルルに行くぞ!と気合を入れて出発した翌々日も一騒動ありました。

「で、チケットを・・・」と続けると、「ここは切符売り場ではないですよ」という衝撃的な答えが返ってきた。それまで全く気付いていなかったので、「えーっ、うっそー、まじぃ?」という、コテコテの日本語で反応していると、男性は、「そこの自販機で買えますよ」と、先ほど私たちが使いこなせなかった自販機を指差しながら教えてくれた。

今までいた窓口は案内窓口だったのだ。
駅構内をもう一度見ると、別の場所に、ちゃんとチケット売り場の窓口があったのだけれど、何人も並んでいて、10:12の発車時刻まで数分しかなかったので、その列に並んでいては間に合いそうになかった。
それなので、もう一度、夫と二人で自販機と格闘することにした。

今回もまた、先ほどと同じく支払い画面まできてエラーが出るので、夫が「このクレジットカードがダメなのかも」と言って、もう一枚別のクレジットカードを入れてみたら、今度は問題なく暗証番号入力画面が表示され、チケットを買うことが出来た。
この時も、最初は何らかの理由で、最初のカードにエラーが出ていたのかな?と思ったのだけれど、途中で、ICチップの有無が関係しているのだと気付いた。私たちが普段使っているクレジットカードには、まだICチップが入っていないのだ。

ローカル線切符の自動販売機での買い方
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↑ 他の駅のものですが、自販機の写真

画面に表示される案内に従い、画面の右下にある緑色のレバーを回して操作します。
私は最初、この緑の部分のみを回そうとして、ものすごい硬いボタンだなーと苦闘していましたが、緑のボタンの外にある部分を回すようになっています。(←夫に指摘されるまで気がつきませんでした。)
緑の部分は、確定する際にプッシュします。

最初に今いる駅か別の駅発か選びます。(上に表示されているのが今いる駅です。)
次に目的地の駅を選びます。
その後、片道か往復か選ぶ画面、人数を選ぶ画面が表示されるので、順番に、ボタンを回して選択し、ボタンを押して確定させます。

支払いはコインか、ICチップつきのクレジットカードなどが使えます。
私たちは、最初、ICがついていないカードで支払おうと思っていたので上手くいかなかったようです。

駅には、この青い自販機の他、黄色い自販機もあります。
黄色いほうは、時刻表の検索も出来ますが、切符の買い方は複雑で割引チケットなども選ぶことが出来るようになっています。(黄色いほうでは長距離列車の切符も購入できるのかもしれませんが、私たちは、この黄色いほうの自販機を使いこなすことが出来ず、ずっと青いほうを利用し、TGVなどは窓口で購入していました。)

切符の買い方については、2008年春時点のもので、その後変更されている可能性もありますので、ご自身で確認してから利用してください。

こうして、どうにかこうにか、チケットを買うことが出来たので、ホームへ移動しようと案内板を見たら、私たちが乗る列車のホームは階段を降りて移動しなければいけないホームだった。
ここまで来て乗れなかったらくやしいので、転げ落ちるように階段を下り、ひとつ先の階段を2段飛ばしくらいの勢いで駆け上がったら、そこには列車が停まっていなかった。
で、隣を見ると、もうひとつ先のホームには列車が停まっているのを発見した。
焦りすぎていて、ひとつ手前のホームに上がってしまったのだ。
「とっ、隣じゃん!!」と叫びながら、また階段を駆け下り、もうひとつ先の階段を駆け上がり、そのホームにいた車掌さんに「ニームに行きますか?」と、今度こそ間違いがないか確認した後、列車へと飛び乗った。

私たちが駆け込むと同時くらいに、列車は発車し、ニームに向け出発した。

→ ということで、次はニームです


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