France 2008

旅日記 3日目(2008/04/28)-08

... バスに乗車していた人のほとんどがポン・デュ・ガールに行く人かな?と思っていたのだけれど、私たちを入れて4人くらいしか降車しなかった。

バス停の廻りには、ポン・デュ・ガールがどこにあるのかといった案内は、全くなかったのだけれど、先程車窓から看板を見ていたので、とりあえず、その看板に書かれた矢印の方向へと進んでみることにした。

しばらく歩くと、やっとポン・デュ・ガールの近くにあるという博物館などの入っている建物が見えてきた。
バスに乗っている時からずっとトイレに行きたかったので、早足で歩いていたのだけれど、『SITE PONT DU GARD』の敷地内に入ってからも、建物までは、かなりの距離があった。

バス停から、こんなに離れているとは知らなかったので、行きのバスを降りてから帰りのバスに乗るまで55分という計画にしていたら(バスでニームに戻るという案もあって、それだと滞在時間は55分だった・・・)、行きのバスが5分以上遅れて着いたこともあり、橋を渡ることはしないで、手前で写真を撮るだけで戻ってくることになっていたと思う。
結局は、2時間45分の長時間コースを選んでいたので、のんびり歩いて向かえるはずなのだけれど、トイレに行きたかったので、一人猛ダッシュでポン・デュ・ガールへと向かった。

ポン・デュ・ガール

ユゼス近くにある水源から、ニームに飲料水を運ぶために造られた水路の一部で、 ガルドン川を越えるために架けられたこの水道橋は世界遺産に登録されている。
建築年は紀元前1世紀〜紀元1世紀頃。

セメントなどを使わず石を積んだ3層からなる橋で、高さは49m、最上部の長さは275mある。最上部にモルタルでつくられた導水管がある。

上の写真は、右岸に渡って水辺まで下りて撮った写真をパノラマ合成したもの

ポン・デュ・ガールには左岸からアクセスする。
橋まで行く手前に、大きな駐車場と建物があって、その中に博物館やレストランやお土産物屋さんなどが入っている。
そこでトイレを借り、ホッと一息ついたので、この建物の様子をちょっとだけ伺い、日本語で書かれたこの場所のパンフレットがあったので、それを貰った後、まず最初に、ポン・デュ・ガールへと向かった。

水道橋の直前に『ビューポイントはこちら』と書かれた上り坂があった。
時間はたっぷりあるんだから、とりあえず上がってみることにした。
途中から、だんだん険しい坂道になっていたので、ここで手を打とうかな・・・とも思ったのだけれど、結局、橋の反対側が見える所まで上がって、見晴らしのよい場所があったので、そこから写真を撮って、また下へと戻った。

....
 左:左岸の坂道の途中で水道橋の断面を見ることが出来る
 右:3層あるアーチの最下層は拡張され通路になっている

この後は、水道橋を渡って右岸へと移動した。
右岸では、川に降りれるようになっていた。
右岸に渡ってからも、水辺までおりてみたり、上流側に移動してみたりと、様々な角度でポン・デュ・ガールを眺めてみた。

ポン・デュ・ガールには、ピクニックがてら行くといいとガイドブックには書かれていた。
この日は、ちょっと肌寒い日だったのだけれど、本当にレジャーシートを敷いてくつろいでいる家族連れもいた。(その人達の犬は川で泳いでいた。)

そうしているうちに、雨がポツリポツリと降り出してしまった。
少しの間、ポン・デュ・ガールの下で雨宿りをしていた。
夫は、「『ポン・デュ・ガールで雨宿り』ってフレーズ、なんかいいよねぇ。今回の旅行記の見出しにつかっていいよ」なんて、一人で盛り上がっていた。ニームでカレ・ダールを見ることが出来なかったショックのせいで、ちょっとテンションがおかしくなってきていたのかもしれない。

しばらく橋の下にいたのだけれど、雨はやみそうになかった。
この日は、二人とも傘を持っていなかったので、本降りになる前に、先程の博物館などがあった建物まで戻ることにした。

→ 次は、バスを待ちます


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