France 2008

旅日記 4日目(2008/04/29)-07

... ルションという村は、黄色顔料の原料となるオークルが産出される岩山の上にある。
この村は、それまでに寄った村とは違い、村の駐車場から、村全体を眺めることが出来るようになっている。
ここから、村の反対側に目をやると、切り立った崖があり、オークルの岩肌を見ることが出来る。
オークルとは、金色に近い白色から黄色、深赤、そして焦げ茶と、17色にも及ぶのだそうだ。
崖もそういった色のグラデーションになっていて、とても美しかった。
今回は、この駐車場兼展望台で解散で、村までは各自歩いて移動することになっているので、しばらくここで、遠景の写真を撮った後、歩いて村へと向かった。

ルションの村の家々もオークルを使って造られている。
そのため、それぞれの家の色が微妙に異なっていて、薄い金色から褐色まで、微妙なグラデーションの美しい村が形成されていた。
セナンク修道院を省いたおかげか、ルションの滞在時間はたっぷりとあったので、じっくりとこのオークルの世界を堪能することが出来た。

ルションがこのツアーの最後の訪問地だった。
最後の最後まで、私たち東洋人4人は、集合時間の少し前に集合場所に集まり、スペイン人のご夫婦は必ず少しだけ遅刻しているにもかかわらず、のんびりと集合場所に現れていた。

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この後は、アヴィニヨンまで戻って解散となる。
帰りは、夫は爆睡、私はウトウトしているうちに、あっという間にアヴィニヨンに到着した。
ホテルまで送ってくれるという話だったのだけれど、アヴィニヨンに着いた時には、まだ明るかったので、このままホテルには戻らず、散歩をすることにしたので、私たちもツーリストインフォメーションの前で降ろしてもらうことにした。
スペイン人のご夫婦は、ホテルまで送ってもらうということで、我々東洋人のみインフォメーションの前で車を降りた。

帰り道、私たちは寝ていたし、スペイン人ご夫婦もうたた寝をしていたので、運転手さんの相手は、一人旅の日本人の女性と韓国人の女性二人がしていた。(運転手さん、かなりおしゃべりだったんです。)車が去った後、二人声を揃えて、疲れたねーとつぶやいていた。
二人は、この後食事の約束をしているということだったので、インフォメーションの前で別れることにした。

このツアー、夫は、セナンク修道院に入れなかったのでブーたれていたけれど、ツアーに参加していた人達に嫌な人がいなかったので気持ちよく過ごせたし(・・・といっても、それ程交流した訳でもないのだけれど)、何より、ほんの数時間で、3つの村を廻ることができたので、今回はこのツアーに参加してよかったんだろうな、と思っていた。
でも、やはり私も、たとえ一日に1つの村しか廻れなくなっても、こういうツアーに参加するのは今回限りでいいかも・・・と思っている。(基本的に団体行動に向かない体質なんです。)
で、せっかくもらったカンカン(夫曰く単なる空き缶)も、「こんなの持って帰っても使わないでしょ」という夫の一言により、みんなと別れてすぐ、街角のゴミ箱行きとなってしまった。(とことん、こういうのに向かない体質?ってことかなぁー。)

→ 次は、川でのんびり


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