France 2008

旅日記 5日目(2008/04/30)-04

... この日の昼食は、夫がネットで探してあったお店に行くことにした。
そのお店は、一本路地に入るせいもあり、とてもひっそりとしていて、まだオープンしていないのかな?と思う程の静けさだった。
でも、「オープン」という看板は出ていたので、恐る恐る扉を開けてみると、案の定一番客だった。
一瞬不安になったのだけれど、時刻は13時になった所だったので、これから混み合ってくるのかも
しれない・・・と思い、とりあえず席につくことにした。

店内は落ち着いた黄色の壁で、いかにも『プロヴァンス』といった内装で、雰囲気はとても良かった。
18ユーロのお昼のMenuがあったので、それを頼むことにした。
他に、ハーフのワインと、ガス入りの水(バドワだった)を注文した。

前菜は、プロヴァンス風前菜と生ハムを選んだ。
『プロヴァンスの料理といえばこれ!』というような知識がなかったのだけれど、どれも南らしい素朴な料理で、おいしかった。
生ハムのほうは、まずその量の多さに驚き(私たちはこれをシェアして食べたから良かったのだけれど、一人で食べようとしたら飽きてしまうかも)、次に、お皿の上に載った紙で包まれたバターに、???となった。
これって、ハムにつけるのだろうか?しかし、今までそんな食べ方をしたことはないし・・・パンにつけるためのバターを出し忘れたから、ここに載せてきたのかなぁ?なんて話をしながら、結局、未知の世界の生ハム+バターという組み合わせはやめておいて、バターはパンにつけて食べることにした。

.....

しかし、お店の人が前菜のお皿を下げに来た時に、テーブルの上に置いておいたまだたっぷり残っているバターも一緒に持っていこうとしたので、やはりハムにつけて食べるのが正解のようだった。オリーブオイルを垂らして食べることもあるので、そのようなイメージで食べるものなのだろうか?

メインは、シーバスとウサギを選んだ。
ウサギはウサギらしい臭みを残した調理法だったけれど、添えてあるポテトのグラタンと良くあい、まぁまぁおいしかった。
この他、コースにはデザートもついていた。お昼のMenuには、コーヒーなどの飲み物はついていないので、追加でコーヒーを1杯ずつ頼んだ。

.....
デザートはタルトタタンとチョコレートのアイス
このチョコレートのアイスは盛り付け方が豪快すぎるし、量も多すぎた・・・

お会計をしたら、トータルで50ユーロちょっとだった。
若干高めかな?という気もしたけれど、観光地価格といった所かもしれないし、なによりボリューム満点なので、充分満足出来る内容だった。

ただ、私たちが食事を終えるまでずっと、お客は私たちだけだった。
このお店のお料理は、どれも丁寧に作ってあって、おいしかったので、この日たまたまお客さんが入らなかっただけなのかも知れないのだけれど、お料理は、程々に賑やかな所で食べたほうがおいしく感じるもので、せっかくのお料理も、落ち着かないせいか、『まぁまぁおいしい』なんていう評価になってしまった。

とはいえ、やはり、これほどの観光地で適当なお店に入って、高いばっかりで『いかにも観光地料理』なんていうものを食べるよりはずっと、おいしいものを食べることが出来たのだと思う。・・・と、夫の労力をねぎらいつつ、この後は、先程のサン・トロフィーム教会のファサードなどを見るため、街中散歩第二部に繰り出すことにした。

→ 次は、街中散歩


<<旅日記5日目-03 □ 目次に戻る □ 旅日記5日目-05>>