France 2008

旅日記 5日目(2008/04/30)-06

... アルルには、たくさんのローマ遺跡が残っているのだけれど、その中でも、午前中に見学した円形闘技場が一番の見所なのだと思うのだけれど、そこで買った共通券で見ることが出来るローマ遺跡は円形闘技場の他に3ヶ所あり、その1つが今から向かう『コンスタンタン共同浴場』だった。
私たちが持っていたガイドブックのお薦め度は★ひとつと一番下で、共通チケットに入っていなかったら行かなかったかも知れない場所だった。
(↑この写真は、浴場へ向かう途中で撮ったもの。なんてことははい普通の建物なのだけれど、アルルでは、このようにパステルカラーで塗られた雨戸が多かった。)

コンスタンタン共同浴場というのは、4世紀のコンスタンティヌス皇帝時代に造られた共同浴場で、プロヴァンス地方でも最大級のものなのだそうだ。
この当時の浴場は、温度の違う湯に順番に入っていたそうで、サウナや床下暖房のような設備もあったのだそうだ。
現在残っているのは、温水浴室と微温浴室の一部ということなのだけれど、これが浴室だと想像するのは難しいくらいしか残っていない。
しかし、赤いレンガと白い石が積まれている様子はとても美しかった。

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この後は、天気も良くなったので、ローヌ川沿いで休憩することにした。
しかし、この共同浴場の近くの川沿いには、ベンチがあるようなスペースはなく、川に下りるための細い階段に、縦に並んで座って、少しの間休憩しつつ、この後の作戦会議を開いた。

アルルの観光を極めるとか、違う街へ行ってみるとか、ニームにリベンジするとか、いろいろな案が出たのだけれど、結局、後もうひとつのローマ時代の遺跡を見たら、アヴィニヨンに戻って、アヴィニヨンを最後にもう一度のんびり散策するという案に決まった。
行きにもらった時刻表を見たら、ちょうどよい時間の列車があったので、さっそく最後のローマ遺跡に向かうことにした。

ローヌ川
特に眺めがいい訳ではないから
ベンチなどもないのでしょうね・・・

最後に行ったのは、古代劇場で、丘の頂きに紀元前1世紀に建てられたもので、1万人を収容できる規模のものだったそうだ。
しかし、中世に大理石切り場として使われてしまったため、現在は、数本の柱が残っているだけなのだけれど、現在でも様々な舞台として利用されているのだそうだ。

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この日はちょうど
大修復工事もしくは次の舞台の準備中で
トラックや重機が劇場内に入っていた

こうして、アルルの主だった名所を廻ったので(・・・多分廻ったと思う・・・少し離れた所には手を出さなかったけど)、この後は、歩いてアルル駅まで戻ることにした。

→ 次は、アヴィニヨンに戻ります


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