France 2008

旅日記 6日目(2008/05/01)-08

... 少し歩いて、またソーヌ川を渡って、旧市街へ入った。
旧市街は、午前中も少し散歩をしているのだけれど、赤や黄色といった明るい色で塗られた建物が建ち並んでいる。この建物の多くは、イタリア・ルネッサンス様式ということで、螺旋階段のある建物や、アーチ型の回廊を持つ建物が多く、どの路地も趣きがあった。

旧市街の主だった道は歩きつくしたかも・・・というくらいになったのだけれど、まだ夕飯を食べる程お腹も空いていなかったので、勇気を出して(?)、フルヴィエールの丘を登ってみることにした。
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この丘には、旧市街からケーブルカーに乗って上がることが出来るのだけれど、この日はメーデーなので、当然ケーブルカーも運休していた。
そして、丘の上に聖堂があるのだけれど、その聖堂も閉館してしまう時間だったので、坂を登って丘に上がっても、聖堂を見学する訳でもなく、単に丘に登るだけになってしまうのだけれど、腹ごなしの散歩だと思えばいいか・・・ということで、『勇気を出して』坂を登ってみることにしたのだ。

......

旧市街の建物↑
ここにもライオンが・・・

←旧市街の路地

ホテルで貰ったリヨンの地図を見ながら、昼間にも一度寄ったサン・ポール駅の横の坂を上がっていったのだけれど、丘へ上がる道が分からず、道なりに歩き続けていたら、どうやらソーヌ川に沿った、丘の外周の通りを歩いていたようで、気付けば下り坂になってしまっていた。

下り坂になった時点で、やっと間違っていることに気付き、来た道を戻ったら、だいぶ戻った所に、『聖堂への近道はこちら』という案内(・・・『丘への近道』という案内だったような気もするけど、多分聖堂だったと思う。車は通れないので、『歩行者のための』って書かれていたかなぁ・・・)が出ている曲がり角があった。

そこを曲がってからは、ものすご〜く長い急な上り坂と階段が続いていた。
落書きがたくさん書かれた塀に囲まれた階段で、女の人一人では登らないほうが良さそうな道だった。私達の後ろから、中年のご夫婦が登ってきていたのだけれど、いつまで経っても終着点が見えなかったからか、途中で引き返してしまったようだった。

私達の前には、おじいさんが一人上っていたのだけれど、その人は、丘の上に住んでいる人なのか、諦めることなく(?)登り続けていた。
途中、おじいさんは、知り合いとすれ違って立ち話をしていたので、私達が追い越すことができたのだけれど、途中で疲れて休憩していたら、またすぐに追い抜かれてしまった。
私達のほうが2、30歳若いはずなのに、かなりの健脚で、結局、ほとんど同じくらいのタイミングで、階段の終着点にたどり着いた。

......
↑サン・ポール駅    

はるか上に見えるのが健脚なおじいさん↑

階段の途中で、挨拶を交わしていたので、お互いの健闘を称えあうように(?)視線を交わすと、「この階段、562段あるんだよ」と教えてくれた。(フランス語だったので、分からなかったのだけれど、ホラと指差した壁に、『562』と落書きされていたので、段数が判明した。)

階段が終わってからも、もう少し、緩やかな坂道が続いていた。
おじいさんが、「この道を行くと聖堂だよ」と指差して教えてくれたので、その場で挨拶をして別れ、私達は聖堂方面へと向かった。

→ 次は、聖堂へ


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