Sicilia 2008

旅日記 1日目(2007/12/27)-02

... 飛行機は、ほぼ満席に近かった。
そして客室乗務員はほとんど男の人で、離陸して少しすると、ものすごい勢いでスナック菓子とジュースを配り始めたのだけれど、勢いが付き過ぎたのか、夫が頼んだブラッド・オレンジジュースが、大量に夫のズボンにこぼれてしまった。(ズボンはこれ一本、着たきり雀なのにー。)
日本の航空会社だと、大慌てで何人も集まって拭い
てくれそうだけれど、この時は、配っていたウェットティッシュを1枚余分にくれただけだった。

そんなプチハプニングがありつつも、飛行機は無事カターニア空港に到着した。
タラップを降りてバスに乗り、到着ロビーへと向かった。
小さな空港だったのだけれど荷物のターンテーブルは何台かあり、そのスペースと到着ロビーは透明なガラスで仕切られていた。

私たちは今回、夜遅くにカターニアの空港に到着し、そのままタオルミーナのホテルまで移動することにしていたので、タオルミーナのホテルを通してタクシーを手配してあった。
ホテルによると、『ドライバーがあなたの名前を書いた札を持ってロビーで待っています。』ということだったのだけれど、本当にその通り、大勢の出迎え者の中に私たちの名前が書かれた札を持った男性が一人立っていた。

この飛行機の乗客の中で、見るからに東洋人なのは私たちだけだったので、運転手さんとすぐに視線があって、ジェスチャーで『それ私たちです。荷物が出るまで待っていてください。』と合図すると、運転手さんも了解してくれて、名前の書かれた札を片付けていた。

乗り換えがあると、いつも「本当に私たちの荷物は無事届いているんだろうか?」と不安になる。
このシチリアの空港も、ロスバゲが多いと聞いていたので、なかなか出てこないスーツケースを半分諦めモードで待っていると、案外すんなりと、ゴトンという大きな音を経てて私たちのスーツケースがターンテーブルに現れた。

その後、もうローマで入国審査は済ませてあったので、そのまま自動ドアから出るだけだと扉に向かう

...

機内で配られたこのお菓子
両方おいしかった

と、後ろから空港の係りの人に呼び止められてしまった。
係の人にはどこから来たのか聞かれたので、(何故か)自信たっぷりに「ジャパン!」と答えると、「じゃ、あなた達はあっちへ行って」と、ターンテーブルが並ぶスペースの一番奥の事務室のほうへ向かうように言われた。

何にも悪いことはしてないぞーと思いつつも、ちょっと不安になりつつ奥へ移動すると(←運転手さんもそれに合わせ、奥へ移動…)、事務室の中に連行されるのではなく、事務室の前に一台、荷物用のX線検査機が置かれていて、私たちの荷物だけそれを通すように言われ、夫が自分でその台にスーツケースを載せた。

もちろん何も変なものは持ち込んでいないのだけれど、スーツケースの向きが間違っていたらしく、再度通すように言われ、もう一度夫が自分で運んで台に載せると、今度は問題なかったらしく、『行ってよし』とジェスチャーで合格をもらえた。
ちなみに、このエリアへ行くように言われたのは私たちだけだった。『見るからに東洋人』は私たちだけだったので、明らかに外国人という人だけ選んで声をかけていたのだろうか?
まぁとにかく、なんとか無事に運転手さんが待つ到着ロビーへ出ることが出来た。
運転手さんに挨拶をし、すぐに「トイレに行かせてください」とお願いし、トイレへと向かった。

→ カターニア空港を出発します


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