Sicilia 2008

旅日記 2日目(2007/12/28)-03

... 9時からオープンしているというギリシア劇場の入口は、ひっそりとしていて、まだ開いていないのかな?と心配になったのだけれど、係員さんはたくさんいて、チケットの販売を開始していた。

チケット売り場があった入口から、かなり奥まで進んでから、坂道を上がっていくと、ギリシャ劇場の客席部分へ出た。

入口はひっそりとしていたけれど、劇場へ着くと、もう既に日本の旅行社の団体さんが見学をしていた。その後、続いて現れた団体さんも日本のツアーの人達だった。
私たちを含め、朝早い時間から活動するのは日本人くらいなのだろうか。(もちろん、西洋人の個人客は何組か見学していたけれど。)

このギリシア劇場は、シチリア島の中では、シラクーサの劇場に続いて2番目の大きさで、山頂部分を削って平らにして作られているらしい。
2000年以上も前に、そんな技術があったなんて本当にすごい。
その後、ローマ時代に入ると、円形闘技場として利用され、客席を1段高くしたり、剣奴が闘う窪みを加えるなど、改築されたのだそうだ。客席の上には2層の柱廊が設けられていて、屋根も架けられていたそうだ。

...
 左 : 客席から舞台を見下ろす。遠くに岬が見える。
 右 : 舞台より客席を見上げる。客席の中央部分の石段は古代のままらしい。

劇場の背景には、イオニア海が広がり、美しい海岸線や岬が見え、遠くにはエトナ山も見渡せる。タオルミーナのギリシア劇場は、保存状態もよく、修復工事も行なわれているいるため、かつての姿を想像するのも難しくない。
しばらく、観客席に座って、往時に思いをはせてみた。

西洋人の団体さんもチラホラと現れるような時間になってきたので、舞台へ降りてみることにした。観客席の一番端からぐるりと廻って、舞台裏へと出られるようになっている。
舞台の裏には円柱廊があり、控室なども一部残っていた。

...

柱の頭部が台にただ並べられていた ↑
柱の生首みたいで、ちょっと可哀想…

この後、敷地内にあるブックショップへ寄って、日本語で書かれたシチリアのガイドブックを購入した。今まで、こういう本は観光地ならどこにでもあるものだと、ナメていたけれど、これがなかなか、遺跡などの説明も詳しく旅行中も役立った。
夫は、「今度からこういう本があったら必ず買うぞ」とご満悦だった。

→ また街中ぐるぐる


<< 旅日記2日目-2 □ 目次に戻る □ 旅日記2日目-4>>