Sicilia 2008

旅日記 2日目(2007/12/28)-06

... メッシーナ門の近くまで戻り、最初にサンタ・カテリーナ・ダレッサンドリア教会を見た。
17世紀に建てられたという小さな教会なのだけれど、雨染みが残るファサードとはうってかわって、内部の壁は真っ白に塗られていて美しかった。

この教会は、紀元前4世紀頃の神殿の跡地に建てられているのだそうだ。
この神殿の跡地には、この教会が建つ1500年くらい前、A.D.2世紀頃にレンガ造りの室内劇場が建造されている。
舞台は神殿を利用し、客席は5段だけという、とても小さな

劇場で、現在はその一部に食い込む形で教会が建ってしまっているので、全体像は分らないけれど、教会の横の細い道を進んで行くと、教会の裏手にこの劇場『オデオン』の跡地を見ることが出来る。

そして、この教会の横の細い道に面して、『パラッツォ・コルヴァヤ』という宮殿がある。
門をくぐると小さな中庭があり、そこから2階へと上がる外階段があり、なかなか趣きがある。
この中庭の右側の建物には、ツーリストインフォメーションも入っていて、中には、ものすごく大きな操り人形や山車のようなものなど規模は小さいけれど展示もあり無料で見学することができた。

... ...

教会内部

オデオン

パラッツォ・コルヴァヤ

インフォメーション内の展示を見た後、この宮殿の内部はミュージアムになっているということだったので、ここも入ってみることにした。
階段を上がって2階へ入ってみたけけれど、中には机が置かれているだけで誰もいなかったので、どこでチケットを買うんだろう?ともう一度外へ出てみると、門の近くに手持ち無沙汰に佇んでいた女性が、「入るの?」というようなジェスチャーをしながら階段を上がってきた。
このミュージアム、ほとんど開店休業状態なのだろうか…。

... ...

中庭

階段より入口側をみる

内部

チケットを買って、経路を教えてもらった後、係りの女性に写真を撮ってもいいですか?と聞いてみると、「え?私を??」という、思いっきりベタな反応が返ってきた。
とはいえ、ギャグではなく、本気で言っていたようで、「いえ、展示を…」と答えると、その女性は真っ赤になっていて、ちょっと申し訳ないくらいだった。
ああいう時は、その女性の写真を撮るべきだったのだろうか…と反省しつつ、中庭を囲んで建つ建物をぐるりと一周して、中の展示を見学したのだけれど、写真を撮っていいですか?と聞いた割には、ほとんど写真も撮らず、今では何が展示してあったのかうろ覚えになってしまっている。(確か民芸品とか出土品とかだったような…。)
無料で見られるインフォメーション内の展示のほうが見応えがあったかもしれない。

→ 次は、昼食のお店探し


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