Sicilia 2008

旅日記 2日目(2007/12/28)-10

... まず最初にドゥオモへと向かった。
ドゥオモは、午後は4時から開館とガイドブックに書いてあったのだけれど、4時半になろうとしているのに、まだ扉が閉ざされてままだった。
それなので、この近くにある『ホテル・サン・ドメニコ・パレス』へ行ってみることにした。

このホテルは、古いドメニコ派の修道院を改装したホテルで、映画『グラン・ブルー』に出てくる。
グラン・ブルーを見た方にしか分らない話だけれど、ジャン・レノが演じるエンゾが宿泊していたホテルで、主人公のジャック

と中庭を囲む廊下で再会するあのホテルだった。

エンゾがママの作ったパスタ以外のパスタを初めて食べてしまうレストランがあるのも、タオルミーナにある別のホテルなのだけれど、そこはもっと海のほうになるので、今回は行かないことにしていた。
だからこそ、このサン・ドメニコ・パレスには、絶対に入ってみたいと思っていたのだそうだ。(せっかく映画を観てから(←というか私に強引に観させてから?)旅に出たので。)

ホテルの建物へ入ると、すぐに映画に出てきた中庭が目に入った。
修道院時代には、中庭を囲む外部の回廊になっていたのであろうジャックとエンゾが出会う廊下は、今は、中庭側にガラスがはめ込まれていて、暖房の効いた暖かな室内廊下になっていた。
せっかくなので、ホテル内のラウンジでお茶をすることにした。

...

左:ラウンジ、右:ホテル内の廊下
肝心な中庭の写真を撮り忘れました…

ラウンジは、とても広くゆったりとしていて、暖炉には火が入りパチパチと音をたてていて、優雅な空間だった。
先客がいなかったので、営業していないのかな?と思ったのだけれど、すぐに係りの人が出てきて、お好きな席へどうぞ、と言ってくれたので、暖炉のそばの席に座ることにした。

メニューをもらって、コーヒーを頼むことにしたのだけれど、昼の『甘いものを食べられなかった』というのが残っていたせいか、つい『本日のデザート シェフ’sスタイル』というメニューに目がいってしまい、夫が止めるのも聞かず、注文してしまった。

少しすると、店員さんがコーヒーとクッキーを運んできてくれた。
これが、本日のデザートなの?とガッカリしていると、テーブルの上におきながら、「このクッキーは、コーヒーにつくクッキーですよ。デザートはこの後持ってきますね」と説明してくれた。
それを見て、夫に「ほらー、だからデザートは頼まないほうがいいって言ったでしょー。絶対にものすごい量のデザートが出てくるぞー」と脅されていたのだけれど、運ばれてきたデザートは、きれいにデコレートされていたけれど、量は普通のチョコレートケーキだった。
でも、ケーキもクッキーも完食し、こんな時間に満腹になってしまった。

...... ..

暖炉

さすが5つ星ホテル、クッキーもおいしかった

食後、また街中散歩へ戻ろうと思ったら、雨が本降りになってきてしまっていた。
日もすっかり暮れて、真っ暗になってしまっていたのだけれど、傘をさして、ドゥオモへと戻ることにした。

→ 街中散歩 夜の部


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