Sicilia 2008

旅日記 2日目(2007/12/28)-11

... ウンベルト通りまで出てドゥオモ広場まで戻った。

この広場には神話をモチーフにした噴水がある。
噴水には、体の半分が魚になっている人魚のようなケンタウロス像があった。
この噴水も、映画『グラン・ブルー』に出てくる噴水だった。ジャックと恋人とエンゾの3人が、イルカを海に逃がすため担架に乗せて運ぶ際に、イルカに水をか

けてあげるのが、この噴水だとか。

この後、夫が「カターニア門を出た所に見たい教会がある」と言うので、雨の中、傘をさして歩いていったのだけれど、結局、その教会を見つけることが出来なかった。
その間、雨はどんどん強くなっていって、靴の中まで水が入ってきてしまった。
そんなこんなで、私はかなり意気消沈してしまい、夫も「靴が濡れたなんて、ものすごく可哀想」と私に同情してくれて、「夕飯は何か軽くパンでも買って帰ってホテルで食べよう」ということになった。(←実は、この時点で、自分もかなり体調不良になっていたらしい。)
しかし、その時点では、夫の体調不良に気付いていなかったので、「私がさっきケーキを頼んだせいでお腹が空いてないんだよね」とか「私の靴が濡れてしまったからだよね」と夫に申し訳ないと(珍しく)思い、ごめんねーと(ものすごく珍しく)謝りつつ、ホテルへと向かった。

...

左 : ドゥオモ広場と噴水、右 : カターニア門(…多分)

その途中、前日の夜にお金を引き出したATMがある広場の近くにあるバールへ入って、パニーノや、アランチーニという、シチリア名物のライスコロッケなどを買って帰った。
部屋に戻って、簡単に食事をし、すぐにお風呂に入って寝ることにした。

そして、寝る前に靴が乾くように、靴の中にタオルを詰めて、バスルームにあるお湯を循環するタイプの暖房の前に立てかけおいた。
明日は移動日なので、お風呂で使ったボディタオルも、この暖房のパイプの所にかけておくと、翌朝にはカラカラに乾いているので、この時期に、この暖房器具は本当にありがたい。

その夜、夫は「いまいち体調がパッとしない〜」と言い出し、夜中に起きだして、タオルを水で濡らしておでこに当ててみたり、家でよくアイスノ○で目を冷やしているのだけれど、そのアイス○ン代わりに、冷蔵庫から缶ジュースを持ち出して、それで目を冷やすなど大騒ぎだった。
(別に熱が出た訳ではなかったそうなのだけれど。)

そんなこんなで、落ち着かないまま2日目の夜は更けていく。

→ 次は3日目


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