Sicilia 2008

旅日記 4日目(2007/12/30)-03

... そのバス停は、大きなバスターミナルのような建物がある訳ではなく、普通の通り沿いにいくつかのバス停が並んでいるだけで、長距離バスが出るバス停にしては小さい規模で、もちろん待合室はなかった。

歩道の上に、小さな小屋のようなチケット売り場があったので、そこでパレルモ行きのチケットを購入した。係りの人が「バス停はあっち」と指し示したので、

そちらを見ると、『パレルモ』というちゃんとした看板が出ているバス停があった。
珍しく、とても分りやすい長距離バスだった。

そのバス停には、既にバスが到着していて、バスの胴体部分にある荷台に皆が荷物を置き始めたので、夫もそれに倣おうとしたら、係りの人に「どこへ行くのか?」と聞かれた。
夫が「パレルモ」と答えると、係りの人が「このバスは違う。プーリア行きだ」と教えてくれた。
ちゃんとした『パレルモ』という看板をすっかり信じてしまって、行き先を確認しなかったので、危うくプーリアに行ってしまうところだった。
…って、さすがに、乗車時にチケットの確認があるので、その時に間違っているって教えてもらえると思うので、『行ってしまう』ってことはないのだろうけど、やはりこういった場所では看板を鵜呑みにしてはいけない。
長距離バスのバス停は、その状況によって、どんどん変わっていくものなのだ。

この係りの人に、「じゃあパレルモ行きは?」と聞くと、「知らない」という答えが返ってきた。
周りの人に尋ねると、「知らないけど、あのチケット売り場で聞いてみたら?」と言われた。
チケット売り場まで戻る歩道上は、バスに荷物を入れようとしているお客さんで大混雑だったので、夫が「おまえはここでスーツケースを見てて」と言って一人で聞きに行ってくれた。
その後姿を見ながらボーッと待っていると、近くにいた別のお客さんが「パレルモでしょ?」と私に話しかけてきて、そうだと答えると、「あのふたつ先のバスがそうだよ」とジェスチャー交じりで教えてくれた。
「なんでこのおじさんが変更になったバス停を知っているんだろう?」と半信半疑ながらも、おじさんにお礼を言って、スーツケースをゴロゴロと引っ張って、ふたつ先のバス停に向かって移動していると、ちょうど夫もチケット売り場で確認できたようで、こちらに戻ってくる所だった。やはり、先程のおじさんが言う通り、2つ先のバス停に変更になっていたのだ。おじさんのこと、半分疑ってしまって申し訳なかった…。

...
↑この左端のグレーの小屋がチケット売り場

教えてもらったバス停に停まっていたバスには、ちゃんと『パレルモ行き』との表示が出ていたけれど、今度は、係りの人にきちんと確認してから、荷台にスーツケースを載せ、バスに乗り込んだ。

バスは修学旅行生のような団体さんで大混雑で、大騒ぎだった。
座席指定はなかったので、どこだったら静かかなぁ?と迷いつつ、『修学旅行でうるさいのは一番後ろ』という定説(←多分)から、真ん中から、やや前寄りの座席に座ることにした。

■ シラクーサ → パレルモへの移動
interbus社のバスを利用しました。
シラクーサからパレルモの所要時間は3時間15分程です。
私たちが利用した時刻のバスは直行バスでしたが、途中で1回、トイレ休憩があります。
その際、売店もありましたので、軽食の購入も可能です。

シラクーサのバス停は、『Corso Umberto』という通りの、FSの駅寄りにあります。
オルティジア島側から行く場合、『Corso Umberto』という通りを駅に向かって進み、『P.LE MARCONE』という広場を超え、道幅が少し狭くなった『Corso Umberto』という通り沿いに、いくつかバス停が並んでいます。ここにチケット売り場もあります。

■ interbus社の Webサイト
http://www.interbus.it/
上記で表示されるページにある時計のマークをクリックしたページで、イタリア語のみですが、時刻表の検索が出来ます。

プルダウンメニューから、出発する都市と到着する都市を選びます。
時間は特に指定しなくても大丈夫です。
様々な日の時刻表が一括で表示されていますので注意してください。

上記時刻表の『INFO』の欄
L=月曜 M=火曜 Me=水曜 G=木曜 V=金曜 S=土曜 D=日曜
になり、『#』は運行していないという意味のようです。
『######D』と表示されているのは、日曜日のみの運行です。
『Dettagli』をクリックすると、直行バスかどうか分ります。

上記は全て2008年1月時点での情報です。
必ず、ご自身で確認してからご利用ください。

→ 次は、パレルモへ向けて出発


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