シチリア旅行記－日記4日目-04

バスは途中からカターニアを離れ、シチリア島の中心部を走っていく。
山越えで九十九折の坂道だったらどうしよう…と、心配していたのだけれど、全くそういったことはなく、よく整備された真っ直ぐな道が続いていた。

1時間半くらい走った後、小さなサービスエリアのような場所に寄り休憩になった。
私たちもトイレに行くため降りたのだけれど、サービスエリア自体が小さかったので、トイレの個数も少なく、女子トイレは外にまで行列が続く程の混雑だった。
時間がかかって置いてかれちゃったらどうしよう…と思っていたのだけれど、私より後ろに、団体の学生さんたちがたくさん並んでいたので、そんな心配は無用のようだった。
団体さんたちは、首にお揃いのバンダナのようなものを巻いていたので、それが目印になって、遠くからでも『同じバスの人だ』と分かって、私たちにとってありがたかった。

このサービスエリアでは、お菓子や飲み物なども売っていたけれど、私たちは何も買わず、そのままバスに戻った。
このトイレ休憩前に、「何分後に集合」というようなアナウンスはなかったのだけれど、そんなに長い時間をかけることなく、皆バスに戻ってきていて、運転手さんが人数をチェックして歩くと、1回目で人数が合ったらしく、すぐにパレルモに向け出発した。（適当に数えていたような気もしたけど、ここに置いてかれちゃった人はいなかったのだろう。…多分。）

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ここで休憩		このバスで移動

休憩を挟んだ後は、学生さんたちも本領発揮で、大騒動となっていた。引率の人がいるのか、時々、「シーッ」と諌める声も聞こえたけれど、その効果はほとんどなかった。
夫は「朝は寝不足→小一時間眠って睡眠不足解消→休憩で外に出て目が覚め完全復活って感じか。分かりやすいなー。」と笑っていたけれど、うるさいのは後ろの席という予想は、当っていたけれど、外れてもいて、一番後ろにうるさい団体1つできているだけでなく、中間部にも別の団体が1つといった感じで盛り上がりを見せていたため、私たちは、その中間部の団体に完全に飲み込まれていた。
そして、その団体さんの盛り上がりにつられたのか、別の個人のお客さんも盛り上がり始め、運転手さんの真後ろに座って、ずっと運転手さんに話しかけている人なども出てきて、バスの中は大宴会といった様子になってきていた。

私たちの廻りにいた学生さんたちは、言葉は全く分らないけれど、『私の経験談』なのか『私の意見』なのかを、一人ずつ順番に語っているようだった。
それを見ていると、「あの人が話している間は、みんな静かに聞いているけど、別の人になった瞬間、雑談が始まっているから、最初の人は話が上手だったんだろうねー」なんていうのが分って、私たちもそれなりに観察・分析で楽しかった。

そんなことをしているうちに、バスは海沿いの道に出て、パレルモに到着した。
FSのパレルモ中央駅の駅前を通って、ぐるりと回って、駅の横に停車した。

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車窓の風景も山から海へ変わり、久々の晴天！

バスを降りると、団体の学生さん達は、家族が迎えに来ている人もいて、そのままパラパラと解散しているようだった。
なんだか、とてもサッパリしている。「家に着くまでが遠足だぞ」なんて訓示もないのだ。
結局、彼らが旅の帰路だったことは判明したけど、どういう団体だったのかは分らなかった。
でも、観察していると面白く、3時間ちょっとのバスの旅も飽きることがなかったので、うるさかったけれど、彼らと一緒のバスで良かったような気もする。

バス停の近くには、客待ちしているタクシーが見当たらなかったので、FSの駅前のタクシー乗り場まで行こうかと思っていたら、ちょうど1台のタクシーが目の前に停車したので、それに乗って、ホテルへと向かった。（←このタクシー、ちょうど客を降ろしたところだったのか、バスが到着したのを察知して来たのかは不明だったけれど、普通のメータータクシーで何も問題はなかった。）

■ シラクーサ → パレルモへの移動
interbus社のバスを利用しました。
詳細は、前のページに記載してあります。

パレルモのバス停は『Via Paolo Balsamo』という通りにあります。
FSのパレルモ中央駅の東側にある通りです。
FSの駅前まで移動すればタクシー乗り場があります。

上記は2008年1月時点での情報です。
必ず、ご自身で確認してからご利用ください。

→ 次は、ホテルで

Sicilia 2008

旅日記 4日目（2007/12/30）-04