Sicilia 2008

旅日記 4日目(2007/12/30)-06

... このホテルは、クアットロ・カンティの近くに建っている。
このクアットロ・カンティというのは、4つ辻という意味で、この4つ角に建つ建物は、同心円状に切り取られていて、その面には美しい装飾が施されている。
建物の中に入って見学するような場所ではなく、単なる4つ辻なのだけれど、パレルモの最も有名な観光名所のひとつだった。
この4つ辻部分には、他とは異なった大きなクリスマスのイルミネーションも施されていたので、夜もまた違った美しさを楽しめそうだった。
このホテルは、クアットロ・カンティのすぐ近くという立地で選んだという夫は、「ほらねーこのホテルにして良かったでしょー」とゴキゲンだった。
もちろん「ここに泊まっていなくても、これを見ることは出来るんじゃない?」というツッコミは軽く入れておいたけれど、とりあえず、この派手なイルミネーションは、かなり遠く離れたところにいても目立つので、迷子にならずにホテルに戻ることが出来たので便利だった。
やはりこのホテルにして良かったのだろう。(バスタブがなくとも。)

クアットロ・カンティで写真を撮った後、ヴッチリア市場へと向かった。
この界隈には、安価で新鮮な魚介類を食べさせるお店が多いということだったので、市場を少し見学した後、昼食にすることにしたのだ。
.

...

サン・ドメニコ教会

ヴッチリア市場

ヴッチリア市場に入ってすぐの所にある小さな広場には、花火の屋台が出ていた。
その屋台には、ものすごく巨大な打ち上げ花火や爆竹などが並んでいた。
これらは、みな大晦日からお正月にかけて打ち上げられるものなのだろうか。
明日の大晦日はいったいどうなっているんだろう?と楽しみでもあり、あまりに未知の世界で、ちょっぴり不安にもなった。

この後、この近くでおいしそうなお店を探しながらブラブラしたのだけれど、思っていたよりお店が少なく、一番雰囲気がいいかな?と思った店は、ガイドブックに載っていて、夫がチェック済みのお店だった。
でも、そのお店はネットでの評判は良かったそうなので、とりあえずそこを候補店とすることにした。(←私には『ガイドブックに出ているお店はいまいち』というイメージがあるのだ。それって常に当てはまる訳ではなく、確かにいまいちのお店もあったけれど、載っているお店の中にも本当においしいお店も、もちろんあった。)

このヴッチリア市場にある食堂では、クレジットカードが使えないことが多いそうで、候補にしているお店も、ガイドブックにはカード使用不可との記載があった。(←この場所にあっても、ちゃんとしたレストランは使えると思います。)

私達は、ちょうど手持ちの現金が少なくなってきていたので、食事の前にお金を引き出しに行くことにした。

銀行を探して、ローマ通りを歩いてみたのだけれど、行けども行けども銀行が見つからない。「普通、これだけの大通りだったら、それなりの間隔で、ATMがありそうなんだけれど…裏道に入ったほうがいいのかな?」と、裏手の細い道に入ってみるも、その通りはあまりに『裏通り』で、ATMなんて、絶対になさそうだった。結局またローマ通りに戻って歩いていると、もうすぐF.S.の駅という所まで来たところで、やっと通り沿いにATMが見つかった。

...

そこで、なんとか無事に現金を手に入れることができたので、先程のお店のほうまで、また来た道を戻っていった。
(後日、この近くを歩いていたら、ローマ通りを、F.S.の駅と逆の方向へ歩いていたら、すぐに2軒も銀行があることに気付いた。2分の1の確率のハズレをひく私達って・・・。)

→ 次は昼食


<< 旅日記4日目-05 □ 目次に戻る □ 旅日記4日目-07>>