Sicilia 2008

旅日記 4日目(2007/12/30)-07

... ローマ通りからヴッチリア市場へ戻る際に、間違えて一本手前で曲がってしまった。
でも、その間違えた道沿いに、超満員で、とても活気のあるレストランがあったので、予定を変更して、そのお店に入ろうかと思ったら、満席なんで3時に来て!と言われてしまった。
とりあえず、まだ2時になる所だったので、そんなには待てないので、後日また来ることにして、今回は、
当初の予定通り、ガイドブックに出ているお店に入ることにした。

お店は、『トラットリア・ダ・トト』という名前だった。
お店の外に置かれた看板には、日本語で『家庭料理の店』と書かれた張り紙があったし、先客に日本人のお客さんもいて、いかにもガイドブックに出ているお店といった感じだった。
でも、店内はほぼ満員で活気がり、確かになかなかの人気店なのかもしれない。
私達がお店に入った時は満席だったけれど、ちょうど今、会計を済ませて帰るお客さんがいたので、「後で片付けるから、とりあえずそこに座って」というようなことを言われたので、なんとか無事にお昼ご飯にありつけることになった。

ワインは、ボトルしかないといわれたので、白のフルボトルを頼んだ。
確かに廻りを見渡すと、どのテーブルにも同じワインが置かれていた。
その後、手書きの豪快なメニューを一生懸命解読し、アンチョビのパスタとイカ墨のパスタ、前菜にPomodoro e melenzane(mele…とあるけれど、melanzaneだよね?と解釈し、トマトと茄子の焼いたものと推測)を頼むと、「こっちへおいで」、みたいなことを言われたので、お店の人と一緒に奥のキッチンへ行くと、そこには、大皿に盛られた前菜が何種類か並べられていて、好きなものを選んで盛り合わせにするように言われた。
その場所は、頻繁に料理を持った人が往復するので、二人で見ていると邪魔そうだったので、前菜のチョイスは夫に任せることにして、私は席に戻った。

...

夫が盛り合わせてきたのは、茄子ばかりだった。
「いつからこんなに茄子好きに?」と聞くと、ちょうど茄子のお皿が空きそうな量で、キッチンのおばさんが、そのお皿を片付けたいらしく、「いいから全部載せていきなさい」って感じで、強引に盛ってしまったのだそうだ。…まぁ茄子は好きなので、いいけれど。

最初に運ばれてきたのは、茄子のパスタだった。
アンチョビのパスタに茄子があるのかしら?と思ったのだけれど、食べてもアンチョビの味はしなくて、そこでやっと、前菜のつもりで頼んだ『Pomodoro e melanzane』がトマトと茄子のパスタなのだということに気付いた。
ということは、私達はパスタを3皿頼んでしまったのだ。
そんなに食べられそうにないけど、どうする?と不安になっていたけれど、次にイカ墨のパスタが運ばれてきて、その次にパスタが運ばれてくることはなかった。
「イタリア語が全くダメな日本人の客が、理解しないまま注文している」と解釈し、パスタは2皿に変更してくれたようだ。
「その注文だとパスタは3皿になるから、どれか減らして2皿にしたら?」と聞いてくれたらよかったのに…という気もしたけど、私達のイタリア語が全くダメな様子を見て、無駄な努力はやめておこうと思ったのだろう。まぁ、気にせず3皿持ってきちゃうよりは、ずっと親切だ。

...
パスタは5ユーロから6ユーロが中心、親切価格です。

その後、よくメニューを見て見ると、確かに「Pomodoro e melanzane」は、プリモの位置に書かれていた。
このメニューに載っているのは、ほとんどがプリモのパスタで(パスタは全てスパゲティなのかも…選べるのかどうかは不明)、下に数行セコンドが載っていて、前菜に関しては、メニューから選ぶのではなく、全てがブッフェ方式で、自分で料理を見て選ぶようになっているようだ。

食後に、コーヒーを頼むと、エスプレッソはプラスティックのカップで出てきた。
日本でも酒屋さんのワインの試飲コーナーなどで見かけるような小さなプラスティックのカップだったのだけれど、後日他のお店でも、コーヒーは全てこのカップで出てきたので、この市場周辺のお店の正統なスタイルのようだ。

Menu → 
Primi Piattiの下に書かれているのは全てパスタ
そのずっと下、『Secondi Piatti』との手書きの下に
『Pesce』=魚料理が載っています
.....
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結局頼んだ料理は、どれもシンプルなものだったので、それだけで、このお店を判定するのは難しいのだけれど、とりあえず、どれもハズレではなかった。
席間が狭く、壁にも一面に絵が飾られているなどした雰囲気も心地よく、『大衆食堂』らしい、いいお店だったと思う。
ガイドブックには『女性は入るのに勇気がいる』というようなことが書かれていたけれど、全くそんなことはないと思う。(もちろん高級店ではないけれど。)
パレルモ最初の食事は、なかなか満足出来る食事となった。

■ La Vecchia Trattoria da Toto
(トラットリア・ダ・トト)
Via Coltellieri 5
Tel. 091 471523
クレジットカード使用不可

ヴッチリア市場の一角にある、
家庭料理のお店です。
ローマ通りから階段を下り、ヴッチリア市場の小さな広場にでて、そこからサン・ドメニコ教会

...
前の広場のほうへ伸びる道の2本目、Via Coltellieriという通り沿いの右手にあります。

カジュアルな雰囲気で料理がいただけます。
パスタ2皿、アンティパスト・ブッフェ1皿、エスプレッソ、カプチーノ、ワインフルボトル1本、水を頼んで、36ユーロくらいでした。

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