Sicilia 2008

旅日記 5日目(2007/12/31)-13

... パニーニを食べる程ではなかったので、おもちゃなどを売っている露店の前に出ていた焼き栗屋さんで、焼き栗を買うことにした。
焼き栗屋さんは、何個で何ユーロという売り方をしていたのだけれど、かなりおまけをして余分に栗を入れてくれた。
こういう露店で売っているものでも、ちゃんとアツアツでおいしく、スプマンテともよく合った。
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しばらくカステルヌオーヴォ広場のベンチに座って、飲んでいたのだけれど、あちらこちらで爆竹が鳴るし、花火もヒュンヒュンあがって、ものすごいことになっていた。
不謹慎な例えだけれど、戦場ってこんな感じなんだろうなと話していた。

シチリアで鳴らされていた爆竹は、アジアのお正月の映像などで見かける連続して鳴るものとは違い単発なのだけれど、音は当然大きく心臓に悪い。
でも、投げた爆竹が通行人の足元に行ってしまった時などは、「そこに爆竹があるよ」と声をかけていたので、完全な無法地帯ではないのかもしれない。

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焼き栗

花火

私達が座っていたベンチの前では、輪投げの露店が出ていた。
そんなに盛り上がっている風でもなかったけれど、夫が「やりたい」と言い出したので、とりあえず、カウントダウンまでは、まだ時間があるので、チャレンジしてみることにした。

あまり盛り上がっている風に見えなかったのは、照明が消えてしまっていたからで、近づいてみたら、それなりに盛り上がっていた。
若い夫婦がやっていて、ベビーカーに寝かされた赤ちゃんまでいて、ものすごい家族経営の露店だった。旦那さんは、一生懸命、照明を灯すための発電機を修理していたけれど、全く直りそうになかった。

輪投げは、3ユーロで10個の輪がもらえて、それを真ん中に置かれたスプマンテやジュースのボトルに向かって投げるというルール。しかし、小さな輪なので、全く入らない。
10個の輪なので、夫と5個ずつ投げたのだけれど、うまくいくとボトルに当るけれど、小さな輪が首に入っていくようなことは、まずない。
10個投げ終えると、参加賞で、安っぽいキーホルダーがもらえるのだけれど、妙に燃えてしまって、3回もチャレンジしてしまった。

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食料には困りません

輪投げ屋さん

さすがに9ユーロ投資した時点で、これだけお金をかけたらスプマンテも買える…と気付いてやめたのだけれど、しばらくその場で他の人が投げているのを見ていたら、すぐ隣で投げていた人が、1.5リットルくらいのジュースのペットボトルに輪が入り、観客全員で大盛り上がりだったのだけれど、奥さんのほうが、そのジュースをお客さんに手渡そうとしたら、発電機を修理していた旦那さんが突然立ち上がって、輪が2個入らないとダメなんだ!と言い出した。

周りからは、大ブーイングが起こっていたけど、まぁみんな商品が欲しくて輪投げをしていた訳でもないので、暴動になるようなこともなかった。(←いい大人なんで当然か…。)
でも、冷めた空気が漂い始め、一気にお客さんが減って誰もいなくなってしまった。

→ 次はカウントダウン 


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