Sicilia 2008

旅日記 5日目(2007/12/31)-14

リベルタ大通り

... クアットロ・カンティから続いているマクエダ通りは、マッシモ劇場を過ぎると名前が変わり、また、ポリテアーマ広場を過ぎた所からは、リベルタ大通りという名前に変わる。
リベルタ大通りへ歩いてみると、イルミネーションが今までと違っていて、日本でもよく見かける街路樹に直接付けられたものだった。この通りも歩行者天国になっていて賑わっていた。

この後、また先程座っていたベンチに戻って、少しの間座っていたのだけれど、カウントダウンが近づくにつれ人も増え、爆竹がひっきりなしに鳴るようになり、鼓膜が破けそうだったので、もう少し静かな所へ移動することにした。
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しかし、『爆竹が少なくて、花火も少なくて、スプマンテをかけられることのない場所』を探したのだけれど、完全に安全な場所が、この場にある訳がない。
でも、パニーニなどの移動販売車のそばだったら、さすがにスプマンテをかけ合うこともないだろう…と判断し、広場の外側に出ていた販売車のほうへ移動した。

広場の外側とはいえ、ここでもたくさんの人がスプマンテ片手に立っていた。
私は、「ここも結構危ないんじゃない?」と思ったのだけれど、夫が「あの人達は紙コップを持っているから、0時ちょうどになったら乾杯で飲むつもりなんで大丈夫だ」と自信満々に言うので、そこに落ち着いて0時まで待つことにした。

...

ここに避難

この花火は小さいほうです

0時に近づいてくるにつれ、皆が勝手にあげている花火も、どんどん巨大化していって、ちょっとした町内会の夏祭りで打ち上げるくらいの大きさ(←イメージです)の花火も、あちらこちらで打ち上げられ始めた。
そして、広場に面して建っている建物につけられた時計が、みんなのカウントダウンに合わせ、『0:00』を示した。

…が、周りから「アウグーリ!」という声が聞こえた以外、何も起こらなかった。
ポリテアーマ広場の裏手から花火が上がるというのをイメージしていたのだけれど、そういうものは何もなかったのだ。

廻りにいた人たちもみんな、私達と同じように何があるのか分っていなかったようで、一瞬みな「あれれ?」という感じになったけれど、すぐにあちらこちらで、スプマンテの栓を開ける音が聞こえ、「AUGURI!(=おめでとう!)」と乾杯していた。
そして、夫の予想通り、スプマンテをかけ合う人はいなくて、穏やかに新年を迎えた。

...

『1月1日 0:00』   日付と時間と気温が順番に表示されていました
これがあるから人が集まる?・・・右の写真は花火の煙です

街であげるような大打ち上げ花火大会があるのかと思っていて、拍子抜けしたけれど、まぁ充分花火は見ることができたし、それなりに面白かった。
とりあえず、これ以上の変化はないようなので、ホテルへと戻ることにした。

途中、マッシモ劇場近くでは、爆竹がひどすぎて進めなくなってしまったので、路地に入ってみたけれど、そこのバールでは、大音響で音楽がかけられていて、大ダンス大会になっていて、カステルヌオーヴォ広場並み(以上かも?)の盛り上がりだった。

また、マクエダ通りまで戻ると、営業中のパン屋さんがあって、小さなクロワッサンを売っていたので、夜食にそれを食べることにした。
広場へ行く時にも、そのお店の前を通ったのだけれど、その時ちょうど、鉄板に焼く前のクロワッサンを並べていて、明日の準備かなぁ?と思っていたのだけれど、明日の準備ではなく、今晩の準備だったのだ。
それなので、焼きたてのクロワッサンで、ジャムも入っていて本当においしかった。

...

椅子などはない小さなお店だったけれど、コーヒーも飲むことができたので、店内で、飲み物を飲みながら、1個ずつクロワッサンを食べた。

この後、ホテルに戻って、大急ぎでシャワーを浴びて就寝した。
明日はチェックアウトをして、違う街へと出発する。

→ 次は、元旦の朝


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