Sicilia 2008

旅日記 6日目(2008/01/01)-07

... ホテルを出て、まず最初にエリチェの外周をぐるりと回ってみることにした。
ホテルの前のヴィットリオ・エマヌエーレを下り、左に入って、街の外周のVia Conte' Pepoli という通りに出た。
この通りは、石畳ではなく、アスファルトの『道路』で、道自体は趣きはないのだけれど、右の断崖絶壁の下に広がるトラーパニの街並みを見渡すことができる。

トラーパニの塩田もよく見えていた。
夫は、明日、塩田に寄ってから帰りたいと思っていたそうなのだけれど、「上から見下ろすだけで満足」と言っていた。

実際に塩田に行っても、間近でみたら感動もなかったと思うので(←そんな無感動な人間は私だけかもしれないけれど)、ここから見ることが出来て良かった、と心から思った。

この道からは、エリチェの街並みを見上げるような形になる。
エリチェは、山の頂上に広がる街なのだと実感できる眺めだった。

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エリチェの街並みを見上げる

樋と窓で顔のように見える

もう少し歩いていくと、先程ロープウェイの中から見たのと同じように、トラーパニの街が地図と全く同じ形で眼下に広がっているのが見えてきた。
晴れた日は遠くチュニジアまで見渡すことができるそうなのだけれど、この日はあいにく雲が多く、トラーパニから船で1時間くらいかかるという島々が見えるだけだった。
でも、雲間から光が落ち、とても美しい眺めだった。

この後は、街の東側にあるバリオ公園に入ってみることにした。
この公園はガイドブックによると『英国式庭園』なのだそうだ。
緑多く、所々にベンチも置かれていて気持ちのよさそうな公園だったけれど、とにかく寒くて、ベンチでくつろぐような気分ではなかった。
公園内には、ヘポリ城砦という12〜13世紀に建てられたノルマン建築の城砦があるのだけれど、ここは今はホテルとして利用されている。

この城砦を見て、公園の奥へと進むと、また見晴台があって、トラーパニとは反対側の景色を楽しむことができた。

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 左 : トラーパニとは反対側の風景
 右 : 眼下に見えた小さな城砦 断崖絶壁に建っています

公園の一番奥まで来てしまったのだけれど、まだこの公園の先にある別の城砦を見ていなかったので、来た道を戻ることにした。

→ 次も、まだまだ、ぐるぐる


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