Sicilia 2008

旅日記 7日目(2008/01/02)-03

... 住宅街といった雰囲気の中、路地を進んでいくと、少し大きな通りと交差し、そこに、『エリチェ・フニビアはこちら』という看板が出ていた。
ということは、この道が駅のほうから続いている大きな通りなのだろうと判断し、そこを右折することにした。
ロープウェイから見た景色と、ガイドブックに載っている途中からの地図を合わせて考えると、この通りの左手に今から向かう『名所』があるはずだった。

ロープウェイから見た感じだけで、実際にどのくらい歩けばいいのか分かるという距離感は持ち合わせていないので、行き過

ぎないうちにと、すれ違ったおじさんに声をかけて、ガイドブックに載っている『名所』の名前を指差しながら、「これってどこですか?」聞いてみることにした。

おじさんは、「あそこだよ」というように説明してくれたのだけれど、イタリア語だったので、まだもう少し歩くのだということしか分らなかった。
夫がしつこく、もう少し先?もっと先?みたいなことを聞くと、ジェスチャーを加えて、「この先にある『パチパチ』した所の左だよ」と説明してくれた。
が、その『パチパチ』が分らない。というか、『パチパチ』というのも私達が勝手につけた擬音で、おじさんは『パフパフ』という意味で使ったかもしれないし、『フワフワ』という意味で使ったのかもしれない。
でもとりあえず、これ以上足止めしても申し訳ないので、お礼を言って別れ、夫と審議をし、『パチパチ』とは信号のことではないか?と推測してみた。

フニビア乗り場へ行く路地の看板

...

最初に歩いていた大通り

最初の信号の左手には、ロープウエィから見たような緑地帯は見当たらなかった。
ということは、最初の信号ではなく、何番目かの信号だったのだろうか?と思い、何個か信号を通り過ぎてみたのだけれど、やはり緑地帯はなく、もしかしたら、この通りのすぐ左手にあるというのが根本的な間違いで、今歩いている道よりもっと左の大通り沿いなのかもしれないと気付き、横道に入ってみることにした。

この横道を歩いて行くと、また大きな通りへ出たので、そこで再度、すれ違った人に尋ねてみたら、大通りを左に戻って、少しいった所の右手にあると教えてくれた。
やはり、先程の大通りではなかったのだ。

ロープウェイで上から見た感覚と実際に歩く感覚っていうのは、随分と違っているものなのだ。(って、そういうのは私達だけ?)
でも、まぁ、なんとか無事に、地図に載っていなかった場所から『名所』にたどり着くことが出来たのだから、なかなか立派だ。(と自画自賛している私達って、なんてお気楽…。)

→ 次は『名所』を見学


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