Sicilia 2008

旅日記 7日目(2008/01/02)-10

... 駅まで歩いて戻った。
今回は、昨日、往復のチケットを購入してあったので、切符を買わなくてよい。
まだ発車時刻まで時間があったので、夫はトイレに行ってくると言って、駅舎へと戻っていった。

既に、2本のホームに列車が停車していた。
そのうち1番線の電光掲示板には、見たことのない地名が表示されていて、2番線には、何も表示されていなかった。
ということは、2番線がパレルモ行きなんだろうか、

それとも、この見たことのない地名がパレルモより先の街で、私達が乗るべき列車なんだろうか?と思いつつも、予習をしていない私には分かる訳がなく、「まぁ、とりあえず夫がトイレから戻ってくるまで待ってよう」という結論に至り、ホームの端にボーっと突っ立っていた。

その時、ちょうど通りかかった女性が、「パレルモ行きはどちらですか?」と尋ねてきたので、素直に「分りません」と答えると、その女性がホームの近くにいた車掌さんに尋ねてくれて、2番線がパレルモ行きだと教えてくれた。
少しすると、夫が戻ってきたので、女性が教えてくれた列車へと乗り込んだ。
この車両は、比較的新しい車両のようで、行きに乗った列車よりシートがきれいだった。

...

車内

バイバイ、エリチェ

トラーパニを出発してしばらくは、エリチェがある山をぐるりと廻りこむように進んで行く。
行きの列車の中でも、ずっと外の風景を見ていたと思うのだけれど、お天気が違うせいか、見覚えのない風景も多く飽きることがなかった。
車窓の風景をぼんやりと眺めつつ、シチリアって本当にきれいな島だなーと(今さらだけど)思ったり、少しだけウトウトしたりというのを繰り返していた。
もちろん、その間、夫は、隣のボックス席で爆睡。
でも、『爆睡する夫』シリーズの写真を増やそうと思い、こっそりとカメラを向けると、かすかな異変を察知するらしく、薄目を開けて微笑むのが怖かった・・・。
(ちなみに私のほうは『食ってる食ってる』シリーズと呼ばれる、食事中の連写写真を撮られている。・・・って、そんなことはどうでもいいか。)

そんなことをしていると、あっという間にパレルモ市内へと戻った。
市内に入ると頻繁に駅で停車するようになり、乗車してくる人やホームで列車を待っている人も多くなってきた。車窓の風景は、郊外のベッドタウンといった感じだった。
パレルモの郊外には地下鉄も通っているのだそうだ。

パレルモ中央駅に着いた時に、私達の乗った車両は3分の2くらい席が埋まっていたけれど、駅の出入り口に近い前のほうの車両からは、私達の車両の何倍もの人が下車していた。
いつも空いた列車だなーと思っていたのだけれど、実はかなりの混雑路線だったようだ。
(混み出したのは、パレルモ市内に入ってからだと思うけど。)

→ 次は、夕刻のパレルモをぐるぐる


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