Sicilia 2008

旅日記 8日目(2008/01/03)-17

駅近くの教会

... バールでは、コーヒーとカンノーリを1個ずつ頼むことにした。
お店のおじさんに、「カンノーリ、ドゥエ」と頼むと、最初に夫に1個手渡してくれ、次に私にカンノーリを2個包んでくれたので、「ノ、ノ、ウノ、ウノ!」と言ってみたのだけれど、まぁいいからいいから、それぐらい食べなさい、というようなノリで、何か言いながら、強引に2個手渡してくれた。
閉店時間が近づいているからサービスしてくれたんだろうか?と思いつつ、お礼を言って、2つとも平らげてしまった。

その後、夫がレジでお会計をすると、しっかりカンノーリは3個分の料金が計上されていた。
サービスじゃなくて押し売りだったのね…と、微妙にガッカリし

てしまったのだけれど、もしかしたら、おじさんはサービスのつもりで2個くれたのだけれど、レジにいた若いお兄さんのほうはしっかりもので、私達のやりとりを見ていて、サービスなんてダメだぞ!と3個分の値段を請求したのかもしれない。
ま、小さなカンノーリは安いもの(0.5ユーロ)なので、2個でも3個でも、たいした金額ではないのだけれど。押し売りではなく善意だと思っていたほうが気持ちが良い。

このバールには椅子がなかったので、長居はせず、ホームへと向かうことにした。
列車に乗り込む前に、小康状態だったけれど、念のためトイレに行っておくことにした。
駅のトイレは、行きに列車を降りた一番端のホーム横にあったのだけれど、この時間、そのホームには人がいなくて、ちょっと怖かったので、夫に「トイレの前でずっと待っていてね」とお願いして、トイレに出陣(?)した。

トイレから出てくると、夫が「ほら、あれ」と、目の前の駅舎にクリスマスの映像が映し出されていると教えてくれた。私がトイレから出てくるのを待っている間ずっと、この写真を撮っていたそうなのだけれど、なかなか上手く撮れなかったのだそうだ。
とりあえず、私もカメラを出して、1.2枚チャレンジしてみたけれど、やはりボケボケな写真しか撮れなかった。

たくさんの星が映し出されていて
それがグルグルと回転していましいた

パレルモ行きの列車の発車15分前だったのだけれど、もうホームに列車が入ってきていたので、列車に乗り込むことにした。
この車両は、今回シチリアで乗った列車の中で、一番新しそうな車両で、一段高くなったサロン席のようなものまであった。
車内にも電光掲示板があって、そこに今停まっている駅や、次に停まる駅の名前なども表示されていて、設備も最新式といった感じだった。

列車は、ほぼ定刻通り、アグリジェントを出発し、約2時間でパレルモ中央駅へと到着した。

...

アグリジェントからパレルモへ行く列車の車内

この日は片道2時間、往復4時間の日帰りの旅という強行軍だったせいか、列車の中で不自然な姿勢で眠ってしまったからか、それともアグリジェントから帰る時に腹痛があったせいか、…とにかく、珍しく列車に酔ってしまった。
パレルモに着いた時には、すぐには歩いて帰れないかも…というくらいの気持ち悪さだったのだけれど、列車を降りて外の冷たい空気に触れたら、少しだけ復活したので、ヨタヨタと歩きながら、ホテル方面へと向かった。

この日はもう、20時を過ぎていたので、ホテルに戻る前に、途中で夕食を食べてから帰る予定にしていたのだけれど、駅に着いた当初は乗り物酔いがひどく「とても夕食なんて食べられない…」なんて言っていたのだけれど、外を歩くうちに少しだけ復活してきたので、最初の予定通り、夕食を食べてからホテルへ帰ることにした。
夫は私に気をつかって、どこで食べるか迷ってグルグル歩いてはいけないと思ったのか、珍しく迷うことなく「ガイドブックに載っているお店だけれど、候補店が1軒あるからそこに行こう」と言ってくれたので、駅から直接そのお店へと向かった。

→ 次は夕食


<< 旅日記8日目-16 □ 目次に戻る □ 旅日記8日目-18>>