Sicilia 2008

旅日記 9日目(2008/01/04)-01

カテドラーレ

... 最終日。
のんびりと8時過ぎに起床したのだけれど、まだパレルモで絶対に見たいものが2つ残っていると言うので、早々に朝食をとりにレストランへ行き、その後、荷物をまとめ、チェックアウトをしてしまってから、観光へと出発した。

まず最初は、ヌォーヴァ門の近くにあるノルマン王宮へと向かうことにした。

ホテルを出て、パレルモ滞在中、何回も歩いたヴィットリオ・エマヌエーレ通りをヌォーヴァ門に向かって進んでいくと、その途中、まだ入ったことのない、『Chiesa ss Salvatore』という教会がオープンしていたので、そこに入ってみることにした。

教会の中では、丸でデザインされた背もたれの椅子が整然と並べられていて、とても可愛かったし、祭壇も豪華だった。
ガイドブックの地図には載っていないような教会でさえも見応えがある。

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ノルマン王宮は、ヌォーヴァ門の手前に見えているのだけれど、入口は門を出てすぐの道を左に曲がった所にある。この道は、モンレアーレやカタコンベへ行く時に、バスのチケットを購入した売り場へ続く道だった。
この道から少し上がった所に、入口があって、簡単なセキュリティチェックが行なわれていた。
少しだけ並んで形式的なセキュリティチェックを通り、敷地内に入ってみると、ノルマン王宮は、大修復工事中だった。
出発前に夫がネットで情報を仕入れていて、ノルマン王宮の中に入っているパラティーナ礼拝堂の内部が修復工事中だというのは知っていたのだけれど、外部まで養生シートで覆われているとは思わなかった。でも一応、『パレルモ観光の目玉』と言われる場所だからか、養生シートに修復中の外壁の絵が描かれていた。

王宮内に入って、最初は2階にあるというパラティーナ礼拝堂へ向かった。
王宮の中にある大きな階段を上がると、正面に広い中庭があり、そこを囲う回廊に礼拝堂の入口がある。

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 左:建物を覆っているシートには外壁の絵が描かれています。
 右:ノルマン王宮の中庭

中庭にはクリスマスツリーが置かれていたのだけれど、中庭がとても広いせいで、ツリーがとても小さく見えて、なんだかとっても淋しげだった。
この中庭を囲う回廊は、各階で階高が違うからか構造上の理由なのか、、列柱やその上のアーチのデザインが階毎に違っていて面白かった。

中庭を見た後は、さっそく礼拝堂の中に入ってみることにした。
礼拝堂の入口は、階段から見て左側なのだけれど、その手前にも列柱があって、その内側の壁にはモザイク画が施されていた。
この回廊にあるモザイク画は比較的新しいもの(1800年)だということなのだ。
これでまだまだと言うならば中はどんなものなんだろうと期待して、礼拝堂の入口で係りの人にチケットを見せて中へと進んだ。

階段側の回廊より入口を見る

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入口上のモザイク画

礼拝堂の中は、予想以上の大修復工事中だった。
全体に大きな足場が組まれていたし、天井も保護用の白い布で全体が覆われてしまっていたし、何より主祭壇も保護用の布で覆われてしまっていた。
手前に、修復中の主祭壇の写真が飾られていたのだけれど、そういう状態でも熱心に祈りを捧げている人が多く、信仰心ってすごいなーと感心してしまった。

一番後ろの階段状になっている所で座って見学している人が多かったので、私達もしばらくそこに座って内部を見てみた。
部分的に見えているアーチに施されたモザイク画はとても美しく、この修復工事が終われば、確かに、『パレルモ観光の目玉』といえる場所なのだろう。

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大修復工事中のパラティーナ礼拝堂の内部

とりあえず、私達はモザイク画ではなく『足場』と『布』をメインに見学することになってしまったのだけれど、素人目にはモンレアーレのドゥオモのモザイク画と似ているような気がした。
それなので、「似たようなモンレアーレを見ているのだから、こっちは『布』でもいいや」、と納得していた。(負け惜しみです。ちょっぴり。)

→ 次は、3階


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