Sicilia 2008

旅日記 9日目(2008/01/04)-02

... 礼拝堂を出て、先程の階段をさらに上がって3階へ進む。今度は階段を上がってすぐの所に扉があって、その中が受付のようになっていた。

その中へ入ると、係りの人に『そこで座って待っていて』というようなことを言われたので、「入場規制があるのかなぁ?」などと思いながら、ベンチに座って、ボーッと待っていた。

しばらくすると、別の係りの女性が、その待合スペースに登場した。
『さ、出発しましょ』というようなことを言いながら、その場にいた10人くらいを先導して、建物内に入っていった。

このノルマン王宮の3階は、ツアーガイドで見学するスタイルだった。
3階にある各部屋を、説明を聞きながら順に見学していく。
しかし、ガイドはイタリア語のみだったので、たまに聞き取れる単語がある以外、ほとんど意味不明だったのだけれど、とりあえず「ふ〜ん」「ほ〜」「へ〜」などと感嘆の声をあげつつ見学していた。

しばらく行くと、ロビーのような空間へ出た。
それまで、ガイドさんは、私達を案内してくれているおばさん一人だけなのかな?と思っていたのだけれど、このロビーに出ると、他に2、3組のツアーの人達がいた。
同じ時間帯に何組ものツアーが見学しているのだ。
しかし、私達を案内してくれていたおばさんが、一番のおしゃべりらしく、部屋ごとの説明が長く、次から次へと後発のツアーの人達に抜かされていってしまった。

それまで、写真を撮っていいのだと思って見学してきていたのだけれど(…といっても、私達と一緒のツアーの人達は、あまり写真を撮っていなかったので、私達もここぞという所で数枚写真を撮っただけだったのだけれど)、このロビーで遭遇したツアーのガイドさんには、『写真を撮ってはいけません』と注意している人がいた。

「だから皆あまり写真を撮っていなかったんだね」と反省していたら、その後に来たツアーの人達は、説明を聞く間も惜しんで、フラッシュをバシバシたきながら何十枚も写真を撮っていたのだけれど、このツアーのガイドさんは全く注意する素振りもなかった。
結局、この王宮の3階は写真を撮っていいのかダメなのか分からないまま見学を終えた。

... ...

見学を終えて、最初に座って待っていた待合室のような所へ戻ると、もう誰も待っている人がいなかったので、「あれれ?一番混雑している時に来ちゃったのかな?」と思いながら外へ出ると、大階段の所で大行列ができていた。
どうやら、私達は早めに来たので、それ程待つことなく、3階を見学することができたのだけれど、日中は、大階段で並んで待ってからの入場になってしまう場合もあるようだった。
(もしかしたら、私達のおしゃべりなガイドさんのせいで、ツアーがスムーズに動かなくなって、順番待ちの列ができてしまったのかもしいれない。)

王宮の入口のセキュリティチェックの所も、私達が入った時よりも長い順番待ちの列ができていて、いかにも『パレルモ観光の目玉』といった感じだった。
待ち時間を少なくするためには、開館してすぐの時間帯を狙ったほうがいいのかもしれない。

→ 次は、新市街へ移動


<< 旅日記9日目-01 □ 目次に戻る □ 旅日記9日目-03>>