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Italy 2010

旅日記 5日目(2009/12/29)-01

5日目。この日は次の町ボローニャへ移動する。
当初の予定では近郊の他の町を見学してからボローニャに移動する予定だったのだけれど、前々日に行ったヴェネツィアで夫が一番見たかった建物がアクア・アルタの影響で見学できなかったので、その町に行くのはやめて再度ヴェネツィアへ行くことになった。(行く予定だった町はヴィチェンツァ。4年後にヴェローナを拠点に観光した際に行けました。)

ヴェネツィアへ行く前にパドヴァをもう少し観光したいので、早々に朝食を頂いてホテルをチェックアウトした。

ホテルのロビー
上にある絵が朝食会場の窓から見えていました

荷物をホテルに預け、さっそく観光に出かける。

市庁舎は昨日見た大学の向かいにあります

最初に見学するのは、エレミターニ教会。
14世紀初めに完成した教会なのだけれど、第二次世界大戦で空爆され、その後修復されている。

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シンプルだけれど木の天井が美しい
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奥の礼拝堂のフレスコ画
戦後復元されたもの

教会を見た後は、ジョットのフレスコ画で有名なスクロヴェーニ礼拝堂を見学する。
礼拝堂見学の入口はエレミヤーニ教会に隣接した博物館内にある。

スクロヴェーニ礼拝堂
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私たちは礼拝堂見学の事前予約をネットでしていた。
事前予約の場合は、遅くとも45分前にチケット売り場に行ってチケットに引き換えないといけない。

私たちの予約時間は10時だったのだけれど、8時55分くらいに窓口へ行って9時からの見学に変更してほしいとお願いしたら、定員になっていなかったようでOKだと言われた。(発券されたチケットには9:20と印字されていた。直前過ぎて9時のチケットは発券できなかったけれど融通してくれたようだ。)

開始まで2,3分しかないので、博物館のクロークに荷物を置いてから急いで行ってと言われたので、手荷物を全て預け走って集合場所に向かった。(その間集合場所の係の人に「日本人2人が行くから待ってて」と連絡してくれていた。)
集合場所に着くとまだ他の人たちも入室していなかった。

その後時間になると礼拝堂に併設された別の建物に入り、そこで座って15分程度のパドヴァや礼拝堂についての説明の映像を見る。
これは壁画を保護するために見学者の体温を調整する時間なのだそう。

映像を見終わると礼拝堂に入室でき、特に係の人からの説明などはなく各々自由に見学する。

当時 内部は撮影不可だったので
この期間開催されていた
夜間公開のポスターの写真を

今は内部撮影可のようです
最新情報を確認してください

礼拝堂の中は青い天井に覆われ、ジョットのフレスコ画が全面に描かれていて本当に美しい空間だった。

私たちが礼拝堂に入った際、中を掃除している人たちがいたのだけれど、掃除が終わったら礼拝堂正面の扉(本来の出入り口)を開けて外に出て行った。
体温調節室側の扉と違って思いっきり外気が入ってくると思うのだけれど。
一瞬だから大丈夫…と思っておくことにした。

内部の写真がないので また外観

見学時間終了の時間になると退場するようにアナウンスがある。
20分くらいの短い時間だったので壁画の全てを細部までみるということは不可能だけれど、素晴らしい空間を体感することが出来て満足だった。(交代で私たちが見学している間体温調節室にいた人たちが入場する。見学時間は混雑状況によって15分か20分に設定されているようです。)

礼拝堂を出て博物館の受付に戻ると、警備員さんが博物館の入口はこちらだよと手招きしてくれた。
礼拝堂のチケットは博物館との共通券なのだ。

しかし私たちには時間がない。(この博物館より優先させたいものがある。)
警備員さんに時間がないのですみませんと伝え、荷物を引き取って博物館を後にした。(警備員さんは〇〇の絵を見ないの⁉とびっくりしていた。誰の名前だったか忘れちゃったけれど、企画展ですごい絵が来ていたのかな、残念。)

博物館の入口

この後は、ラジョーネ宮で開催されているザハ・ハディドの展示を見学する。

ラジョーネ宮 上部の柱廊
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ザハの展覧会の案内
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柱廊から広場を見下ろす
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展示会場
様々なプロジェクトのパネル展示が中心ですが
会場構成がザハらしくてとても良い
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唐突にテイストの違う大きな馬の像がありますが
これは元々会場にあるものです
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家具などのプロダクツは一部実物も展示されていました
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ローマの美術館 MAXXIで使われているソファーかな
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天井の照明が映り込んでしまってギラギラしてしまった
実物はもっときれいでした
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こんな車も

思っていたよりずっと見応えがある展示だった。(あとのスケジュールが詰まっているので、ここもあまり長居はしなかったけれど…。)

大空間を生かした良い展示でした

この後はホテルに戻って荷物を受け取り、タクシーで駅に向かった。

パドヴァ駅からヴェネツィアは普通列車だけれど、次に乗るヴェネツィアからボローニャまでは高速列車だった。
直前だとチケットが取れないかもしれないので、ヴェネツィア滞在に制約ができてしまうけれど、列車の時間を決めてここで切符を買ってしまうことにした。

パドヴァ駅
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ヴェネツィアへ向かいます
最初は5分遅れの表示でしたが
この時は15分遅れになっています

結局10分の遅れで列車が来たので、それに乗ってヴェネツィア・サンタルチア駅へ向かう。

→ 次は、ヴェネツィア

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