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 Spain+Tangier 2012

旅日記 4日目(2011/12/26)-02

タンジェのメディナの中心部を歩いていると、かなりの頻度で「自称ガイド」とガイドブックに書かれている「強引に観光案内をして後でお金を要求する人」なんだろうなという人達に声をかけられてしまう。
私達が持っていたガイドブックには最近は取り締まりが厳しいので減ってきていると書かれていたのだけれど、これで減っているなんて以前はどれだけいたのだろう?と驚いてしまうほどの頻度だった。

その人達に声をかけられている間はずっと「ノー!!!」と言いながらその人たちを振り切るためにもわき目もふらずに歩いていないといけないので、のんびり町歩きを楽しむことが出来ない。

素敵な町並みと思って
立ち止まって写真を撮っていると
すぐに自称ガイドさんに捕まってしまいます

このままでは不機嫌な顔をしてノーノー言いながら歩いただけになってしまい全く町並みを楽しめないので、夫と相談して声をかけてきた人の中で一番良い人そうに見えたおじさんに案内をお願いすることにした。
ちなみにこの時点でおじさんは「お金なんていらないよ」と言っていて、もしかしたら本当に善意の人なのかもと思える感じの人だったけれど、最後にしっかり「まぁ払わなくてもいいけれど、他のみんなは普通払ってくれるよ」という形で要求されてしまった。
とはいえ彼に案内をお願いしてからは、他の自称ガイドさんは彼が撃退してくれるし、きちんと英語で説明してくれるし、トータルで悪い人ではなかった。(とはいえこれで大きなトラブルに見舞われることもあるかと思うので出来れば利用しないほうがいいのだと思います。皆さま細心のご注意を。)

ガイドさんを雇った(⁉)ので
安心して立ち止まって写真が撮れます
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モスク
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玄関扉の美しい装飾
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タンジェのメディナにはたくさんの猫がいました
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メディナの中を歩いた後は、おじさんの知り合いが住んでいる(?)建物の屋上に上がろうと言われた。そこからはメディナが一望出来るということだった。
これはお土産物屋さんに連れていかれて、私達が買い物をするとおじさんにマージンが入るというパターンだろうなと思ったけれど、ここまできたのだから身を任せることにした。
案の定、その建物は絨毯などを扱うお土産物屋さんだった。

お店には英語を話す若い店員さんがいて、店内はおじさんからその人にバトンタッチして店内の絨毯や民芸品の説明をしつつ屋上へ案内してくれた。
その間その若い店員さんも店主らしき人も無理やり買わせようとするそぶりはなく良心的な人たちだった。

素晴らしい眺めという訳ではありませんが
メディナで暮らす人達の生活が垣間見れて面白かったです
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海も見えます
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やはり下からみるのとは違うので
屋上に案内してもらって良かったです

良心的な店員さんたちだったので、それに甘えて屋上で景色を見させてもらっただけで何も買わずにここを出ることにした。
そういうことにも慣れているのか、お店の人もおじさんも「あぁそうですか」といった感じだった。

このお土産物屋さんでおじさんのガイドも終わりなんだろうなと思ったので、そろそろ戻らないとと言っておじさんとお別れすることにした。
おじさんは前述の通り「お金は払わなくてもいいけれど、他のみんなは普通払ってくれる」という感じで催促されたし、もちろん私達も少しは払うつもりだったので少額のお金を渡した。
払わなくてもいいと言っていたはずだけれど「なんだこんな少しか、おいおいこいつらケチだぜ」と文句をいいつつも記念写真に収まってくれた。(先程も書きましたが自称ガイドさんに案内をお願いすることを薦めている訳ではありません。様々な面で利用しないほうがいいのだと思います。今回のおじさんは少額でも(文句を言いつつも)引き下がってくれましたし、案内されたお土産屋さんでも無理に買い物させられることもなく私達は無事トラブルなしで済みましたが、これらが大きなトラブルに発展する可能性もあるので注意してください。)

ここでおじさんと別れて、ホテルに戻る前にカフェで休憩することにした。

チャイをいただきました

チャイを飲んだ後、歩いてホテルに戻った。

最後にもう一度ホテルの部屋のバルコニーからの眺め

ホテルをチェックアウトしてタクシーでタンジェ・メッドの港へ向かった。
高速道路を通って、50分くらいで港に到着した。

タンジェ・メッド港に着いたのが12時40分くらいで、港の建物内にあったチケット売り場で次に出るアルヘシラス行きの船のチケットをくださいと言って購入したチケットは13時発のものだった。
事前に調べてあって乗ろうと思っていた船の出発時間よりだいぶ早い時間だった。

しかしこの後出国審査などがあるので、どう考えても13時に船に乗れるとは思えないのだけれど、チケット売り場の人はこれで問題ないと言っていた。
出航が遅れるのは既に決まっているということなのだろうか。

ちなみに、行きに窓口で買ったチケットをボーディングパスに引き換えていなくてプチトラブルに発展していたので、今回窓口で買ったチケットも交換する必要があるのか聞いたら、これはボーディングパスに引き換える必要はなく、このまま乗船できるということだった。(2011年末時点/最新の情報を確認してください。)

タンジェ・メッド港の立派な建物

この後はフェリーでスペインのアルヘシラスへ向かう。
今回乗る予定のフェリーだとタンジェ・メッド港からアルヘシラスまでの所要時間は2時間ということだった。

船を降りてからはバスでマラガに戻るのだけれど、前日にアルヘシラスを17時半に出発するバスのチケットを購入していた。
13時発予定のフェリーが遅れるのは既に間違いなさそうだけれど、こちらの時間で14時(時差1時間なのでスペイン時間の15時)までに出航すれば、なんとかそのバスに乗れそうだった。

→ 次は、スペインへ戻ります

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