Spain+Tangier 2012
旅日記 4日目(2011/12/26)-03
港の建物でフェリーのチケットを購入した後はすぐに出国審査場へ向かった。
出国審査の手続きは前日の船での入国審査と違ってちゃんとした窓口で行われるのでスムーズだった。手荷物検査も何も問題なかった。 これは結構順調なのでは?と喜んでいたのだけれど、その先の待合所のような場所で延々と待たされ、なかなか建物から出ることができなかった。
結局この建物を出てシャトルバスに乗れたのが14時15分。
その後がどんなに順調にいってもアルヘシラスに着くのはバスの出発時間くらいになる。アルヘシラスに着いてから入国審査などがあるので、もうこれはどう考えてもバスに間に合う訳がない。
前日に買ったバスのチケットが紙くずになったことを自覚し、後はもうなるようになれという気分で船に向かった。
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今から乗る船 |
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これらの写真を撮った時には気付いていなかったけれど まだ1台も車が乗船していませんでした |
乗船後、この先また長くなりそうだし、お昼ご飯も食べていなかったので、船のカフェで何か食べることにした。
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あまり選択肢がなかったので ドーナツとジュース |
ドーナツを食べ終えた時には15時くらいになっていた。 しかしまだ出航する気配がないので甲板に出てみたら、船の後ろにはまだまだ長い乗船待ちの車の列が出来ていた。
これはもうさらに数十分は出航しそうにないと思い、客室に移動して寝てしまうことにした。
客室ではレジャーシートを座席の下に敷いて床に寝ている人までいた。 この路線が常に遅れるのでそういう装備をしている人がいるのかもしれない。
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客席 行きの船では入国審査待ちで ずっと立っていて
短時間しか座れませんでしたが 帰りはその分も座れました(⁉) |
その後、ウトウトしていたので出航したのに気が付かなかったのだけれど、外を見たらきれいな夕焼けが見えていたので甲板に出てみることにした。
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ちょうど日が沈むところでした 見えている陸地はもうスペインです |
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スペインの時間で18時過ぎです |
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これは船の後方だと思うので 見えているのはアフリカ大陸でしょうか |
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そしてこれは前方 アルヘシラスが見えてきましたこの時でスペイン時間の18時半くらい 逆算するとモロッコ時間で 16時より前には出航していたようです |
ここで次の行程について考えなければならない。(チケットを買ってあったバスは既に1時間前に出発済)
持っていたバスの時刻表を確認するとアルヘシラス19時半発のマラガまでの直行バスがあった。
19時前には港に着きそうだけれど、入国審査もあるのでかなりギリギリといった感じだ。 しかしそれを逃すと次は1時間半後の21時発の鈍行バスになってしまう。 鈍行バスだと所要時間は1時間以上増え3時間となってしまい、マラガに着くのは24時になってしまう。
19時半のバスに乗れなかった場合、アルヘシラスで1時間半近く過ごさないといけないというのはなかなか面倒そうだった。
その場合多分夕飯を食べるんだろうけど、バスの時間に縛られてのんびり食事を楽しむという感じではないし何より食後バスに3時間乗るのも嫌だった。(バスに酔いやすくて苦手なんです。) ここはなんとか19時半発の直行バスに乗りたいということで可能な限り善処してみることに(要するに猛ダッシュすることに)した。
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ということでこのまま甲板で着岸を待ちます |
この後は着岸もスムーズで、すぐに徒歩で下船する人用のブリッジもつながり、偶然にも私達が立っていたのがそのブリッジがつながった出口の近くだったのですぐに下船することが出来た。
その後は猛ダッシュで入国審査場へ向かったのだけれど、あいにくEU圏の人用の窓口には係の人がいたけれど、その他の人用の窓口には係の人がいなくて、先に下船した人達が並んで待っている所だった。
これはまた延々と待たされるパターンかな?と思っていたら、またまた強引なおばさんが登場した。(この間の移動ではこういう強引な人に続くことでなんとか無事に移動できている。) その人がEU圏の窓口でガンガン交渉し、その窓口でEU圏以外の人の審査もしてもらえることなり、そのおばさんも親切な人で「みんなーこっちでやってもらえるわよ」と大きな声で知らせてくれた。
そしてこれまたラッキーなことにその時並んでいた位置がEU圏の窓口のすぐ近くだったので、あっという間に入国審査を終えることが出来た。
その後もひたすらダッシュし、なんとか無事に19時20分くらいにはアルヘシラスのバスターミナルに到着し無事19時半発のチケットを買うことが出来た。
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無事マラガに戻れます |
その後バスは定刻で出発し、21時半前にはマラガに到着した。
もう遅い時間だけれど、さすがに何も食べずに寝るような気分ではないので、バス停近くのバルへ行って軽く飲んで食べることにした。
そのバルはお酒を1杯頼むと、その都度つまみが1品ついてくるというタイプのバルだった。お通し代のようなものもないので、1杯1ユーロとか2ユーロくらいの飲み物の料金だけで小さなおつまみが1つ食べられる。
スペインのバル全てがそういうサービスをする訳ではないので、たまたまバス停から近いというだけで入ったバルがそういうお店だったなんて、この両日船の移動で苦労した甲斐があったという気分だ。(ほとんど関係ないけれど)
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最初の1杯についてきたおつまみ 夫と1杯ずつなので、おつまみは2つです
そして短いグリッシーニのようなものも たくさん添えられています飲み物はティント・デ・ベラーノ |
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二人ともあと1杯ずつおかわりをしたので おつまみもさらに2種
これにもピコスのようなものが添えられていますおつまみはどれもしっかり作られたもので 美味しかったです |
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遅い時間なのでお酒は2杯でやめておいて 後は甘いものを注文 |
簡単に済まそうと適当に入ったバルだったけれど、当たりのお店でとても良い夕食になった。
この後はレンフェの駅を通り抜けてホテルへ向かう。 マラガ後半も前半と同じBarceló Málaga(バルセロ マラガ)に宿泊する。
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前半と同じくジュニアスイートに宿泊 |
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前半の時も書きましたが 独立したリビングがあるような間取りではなく ちょっと広いツインルームといった感じです |
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この写真は前半に泊った部屋の写真の再掲ですが ベッドの足元に通常壁際にあるような デスクカウンターがあります |
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ベッド側からそのカウンターを見るとこんな感じ カウンター上にはテレビが設置されていて
180°回転してベッド側にも
ソファー側にも向けられるようになっていました |
今回が初アフリカ大陸だったけれど、ほとんど移動の時間で滞在時間は短くアフリカ大陸にタッチして帰ってきたといった感じになってしまった。
でも久々にハチャメチャな旅を経験できてとても楽しかった。
タンジェは初心者向けの町で入門編といった所なのだろうけど、私達にとっては十分それらしい楽しい経験ができた。
そして無事に予定していた日に戻ってこられて予約してあったホテルのベッドで眠ることができるというのは本当に幸せなことだと思いつつ眠りに着いた。(普通のことなんだけれど。)
→ 次は、5日目
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