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  Spain+Munich  2013

旅日記 5日目(2012/12/31)-01

5日目、大晦日。
この日は朝から雨模様だったけれど、予定通り近郊の町へ日帰りで出掛ける。

8時過ぎにホテルの朝食会場へ行くと、前日とは打って変わって大賑わいだった。
この朝食会場は朝から通常営業していて、宿泊客だけではなく外からのお客さんも受け入れているので、ホテルの近くにある市場へ買い物に来た人達が一杯コーヒーを飲んで帰るといった利用の仕方もしているようだった。

朝食後は歩いて駅へ向かった。

この日も駅構内のカフェに寄りました

これから向かうのはスペイン最大の漁港があるビーゴという町。
雨が降っていて観光するような日ではないけれど、美味しい魚介類が食べられる町ということなので、ちょっと昼食を食べに出掛けるという気持ちで行ってみることにした。(それにしてはちょっと遠いけれど。)

サンティアゴ・デ・コンポステーラからは鉄道で1時間30分弱だった。

ビーゴへ向かう列車内

ビーゴに着いたのは12時過ぎだったのだけれど、昼食前に1つだけ建物を見に行く。

前日と同じように「夫がネットで見つけた外観写真だけで行ってみようと思った事前情報をほとんど得ていない建物」なので、お互いなんとなく嫌な予感はしていたけれど、とりあえず駅からタクシーで向かうことにした。

タクシーの運転手さんは地図と外観写真を見て「大丈夫だ分かる」と言っていたのだけれど間違えてしまったようで、途中からはメーターを止めてくれて無線で聞きながら、なんとか無事に辿り着くことが出来た。
運賃は途中でメーターを止めた時点で7.7ユーロくらいだったのだけれど、間違えたから6ユーロでいいよと言ってくれた。
とはいえメーターを止めてからもかなりの距離を移動していたので申し訳ない。
私達も単純なので、少なくていいよと言ってもらえただけですっかり良い気分になっていて、10ユーロ札で支払っておつりはとっておいてもらうことにした。
良い運転手さんのタクシーに乗ることが出来たので、ビーゴという町に来てよかったという気分にすらなっていた。(超単純です。)

そうやって辿り着いた建物は、良く辿り着けたものだと感心してしまう程の小さなテナントビルだった。

名もなき(…名はあるか)小さなテナントビル

この写真には写っていませんが
足元まわりなどを見ると
外観写真を見て訪問地に選んでしまう
夫の気持ちも分かるかもシリーズでした

テナントビルなので、外を見て共用階段部分だけちょっと見学するといった程度だった。(この2日間の結果を踏まえ、次の旅行からは見学したい建物を選ぶ方法を変えることになったらしい。一応夫をフォローしておくと、薄〜い情報で選んでいた見学したい建物も、その次に行く場所(今回は昼食のお店)から近い場所で選んでいたようなので傷は浅かったです。)

明るい共用階段部分
なかなかスッキリしています

建物見学後は歩いて魚介類のレストランが建ち並ぶというRúa Pescaderíaという通りへ向かう。

ビーゴの近くの海ではカキの養殖も盛んで、新鮮な生牡蠣が食べられることでも有名な町なのだそう。
このRúa Pescadería(ペスカデリアは魚屋という意味)という細い通り沿いには、その名の通り魚介を食べられるレストランが建ち並び、お店の前では女性たちが牡蠣の殻を剥いていて、それを買ってお店で食べることが出来るようになっている。

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私は牡蠣は苦手なのでここでも食べませんでしたが
雰囲気は味わえて楽しかったです

いくつかあるレストランの中でも特に賑わっていたお店に入ってみることにした。

メニューは写真付きなので頼みやすいです
基本サイズはラシオン(大)で
ハーフサイズで頼めるものもあります
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大好物のマテ貝
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この貝も実物を見て頼めるお店だと
指差しでよく頼むのだけれど
未だに名前を覚えられない…

上のメニューで見ると
berberechosという名前なのかな?

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ガリシアなので ここでも定番のタコ
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イカはフリートスで
衣が厚めですが美味しかったです

注文した魚介類は、どれもとてもシンプルな調理法だったけれど美味しかった。

ワインも最初に頼んだボトルを食事途中で飲み干してしまったのだけれど、隣のテーブルにいた常連さんらしき一人客のおじさんが自分が飲んでいたボトルから、なみなみと私達のグラスにワインを注ぎ足してくれた。

そんなこともあって、とても楽しくて良い食事になった。

食後は近くにケーキ屋さんがあったので、そこに移動して食後のデザートを頂くことにした。

一口サイズのケーキを3つ
夫と半分ずつ食べました
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他にも美味しそうなケーキがたくさんありました

食後のデザートを食べ終えた時点でも、まだ雨が強く降っていたのでビーゴの観光も町中散策も諦めることにした。

さすがにこのままサンティアゴ・デ・コンポステーラに帰るには早い時間だったので、ビーゴでお土産でも買おうと思い、スペインでお土産を買う時の定番である庶民派デパートのエル・コルテ・イングレスに行ってみることにした。

ちょうど近くにタクシー乗り場があったので、そこからタクシーに乗って向かってもらうことにした。

このデパートの名前なのだけれど、私達の中ではいつも「エル・コルテ」と略して呼んでいたので、その先がイングレスなのかイングラスなのかあやふやで、運転手さんに「エル・コルテ……イング…フニャフニャ?」と言ってみたけれど、当然通じなかった。
事前に印刷してきた地図を渡して再度伝えると「ああイングレスね」と言って分かってもらえて無事辿り着くことが出来た。

エル・コルテ・イングレスというのは「イギリス仕立て」という意味で、このデパートが洋服の仕立て屋さんから始まっていることに由来するのだそう。
エル・コルテとしか言わないと、切断とか裁断とかいう意味になってしまうようなので通じる訳がなかった。(現地では「イングレス(イギリスの)」という略称で呼ばれているのか、たまたま運転手さんがそう呼んだのか分からないけれど、エル・コルテというよりは通じる確率が高そう…というか長い言葉ではないので全部言えばいいのか。)

ビーゴも素敵な町並みでしたが
雨で残念…
またいつの日か再チャレンジしたい町です

そうして辿り着いたデパートでは希望通り実家の母へのお土産の服を買うことが出来た。この「母へのお土産の服を買う」ということが毎度私の旅での最大の懸案事項なので(お土産はどの国でも洋服と決めていて、名産品でもないし高級品でもない人のもの探すというのは私にとってかなり難易度高めなのです)、これを成し遂げたことでもうビーゴに来た甲斐はあったと大満足なので(なんか違うけど)、サンティアゴ・デ・コンポステーラに戻ることにした。

タクシーがひろえなかったので歩いて駅に向かった。
デパートから駅までは歩いて20分くらいの距離のはずなのだけれど、立体交差する通りなどがあったこともあり雨の中思いっきり道に迷ってしまった。
何度も何度も通りかかった人や近くのお店の人に教えてもらって、なんとか駅に辿り着くことが出来た。

駅が見えた時は感動しました

結構ずぶ濡れ状態だったので、列車の時間まで駅構内のカフェに入って態勢を整えることにした。

このナッツは注文したものだったのかな?
記憶にないけれど、お通しの量ではなさそうなので
何かしょっぱいものが食べたいといって頼んだのかも
この日は夕飯抜きになる予定なので

その後時間になったので列車に乗ってサンティアゴ・デ・コンポステーラに戻った。

ビーゴでは食べた以外は、テナントビルの入口付近をちょっとだけ見てスペイン全土にあるデパートで買い物をしただけだったけれど妙に満足感があった。

→ 次は、サンティアゴ・デ・コンポステーラ

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