Switzerland 2015
旅日記 5日目(2015/05/03)-01
5日目。 この日は、8時くらいまでのんびりと寝た後、ホテルの朝食会場に向かった。
昨日のプチ登山の疲れが若干残っていたけれど、筋肉痛になる程ではなかった。
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ホテルの朝食会場 ホットビュッフェです ホットミールはベーコンと
スクランブルエッグくらいだったけれど
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チーズはたくさんの種類がありました
とりあえず、その中の4種をお皿に載せてみました 美味しいものと好みでないものがあったけれど
見た目が似てるので どれがどれだか分からなくなりました… |
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食後は、地下にフィットネスや スパラウンジがあるというので
見学に行ってみました |
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これはフィットネスエリア 中途半端な時間だからか 利用している人はいませんでした スパエリアは時間外だったので入れませんでした |
こうしてのんびりホテルで過ごした後、観光に出掛ける。 観光といっても、最初は建築家のピーター・ズントー巡礼だ。 まずは駅前からバスに乗って、ズントー設計の老人ホームへ行く。
ちなみに、ズントー好きな方たちなら、なぜクールまで行ったのに行かないんだろう?という施設が近郊にあるけれど、ちょうどこの時期、ホテルが改装で閉館していたので、泊まれないなら行くのはやめて次回にとっておこう、ということになったのだ。
スイスは物価が高くて、行くと決めるにはかなりの勇気が必要な国なので(←私達にとって)、次回がいつになるかは分からないけれど。
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クール駅前のバス乗り場 乗るバスは4番、5分後に来ます 日曜日なので、20分に1本です |
老人ホームへ行くには、4番のバスの終点で降りるという情報は得ていたのだけれど、夫がメモしていたそのバス停の名前が路線図に載っていなかったので(古い情報だったのかも)、駅前からどちら方面行きのバスに乗ったら良いのかが分からず、道路の向かい側にあるバス停を行ったり来たりしてしまった。
結局、微妙に確信はもてないままだったけれど路線図を見比べて「Spitäler - Alt'h.」方面行きと出ているほうに乗ってみることにした。
■ クールのバス 路線図や時刻表は下記のWebサイトで調べることが出来ます。
http://www.buschur.ch/ |
駅前からバスに乗った際、車内はお年寄りが多く、「やはり老人ホーム行きで合ってそうだね」と話していたのだけれど、お年寄りの方たちは途中でみんな降りてしまい、車内は4〜50歳くらいの男性と私達の3人だけになってしまった。
これは、また間違えたかな…と不安になったのだけれど、結果は正解。 10分くらい乗車すると、バスはUターンしてから終点に停車した。
このバス停の名前は、「Seniorenzentrum Cadonau」というこの老人ホームの名前だった。
老人ホームを見学した後、先程のバス停に戻ると、ここの入居者なのか、シルバーカーのようなものを持ったおばあさんが一人、バス停のベンチに座っていた。
挨拶して、おばあさんの隣に座ったら、おばあさんがドイツ語で話しかけてきたのだけれど、ドイツ語は全く分からないので、このおばあさんに私の下手な英語で通じるのかなと不安に思いつつ、「ドイツ語は話せないんです、ごめんなさい」と答えた後、気まずい沈黙の時間が流れていた。
どうしよー、ただの時候の挨拶かなぁ?それともバスの時間を聞かれたのかなぁ?時刻表を見て指で数字を作って伝えてみようかなぁ?と内心いろいろ葛藤していたら、1台の乗用車がやってきて、おばあさんは「私を迎えに来たのよ」(推測)と言って立ち上がったので、ドイツ語の別れの挨拶も分からなかったので「ダンケシェン」と「バ〜イ」とだけ挨拶しておいた。
バスの時刻を聞かれた訳ではなかったみたいなので、変なボディランゲージをして、おばあさんを混乱させなくて本当に良かった…。(もう少し時間があったら、沈黙に耐え切れず、やっていたかも。)
おばあさんを迎えにきた車はバス停の前で停まり、運転席から4〜50代くらいの男性が降りてきて、おばあさんが助手席に乗るのを手伝った後、シルバーカーを積みこみ、私達に挨拶をしてくれて運転席へと戻っていった。
でも、すぐに出発しないので、どうしたのかなぁ?と見ていたら、車からもう一度出てきて、英語で「町中へ行くなら乗せていくよ」と声をかけてくれた。
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話が長くなったので もう一度老人ホームの遠景 |
おばあさんが、「あのドイツ語が話せない東洋人を乗せてあげたら?」と言ってくれたのだろう。せっかくなので、ありがたく乗せてもらうことにした。
男性は中心街だったらどこでも降ろすよと言ってくれたので、駅までお願いしますと言って乗りこんだのだけれど、途中夫が、自分が印刷してきた「ちょっと変わった形の建物」の写真が載った紙を見せて、「これ知ってますか?」と聞いていた。
男性は「もちろん知ってるよ。そこで降ろそうか?」と言ってくれて、夫が次に見たいと思っていた建物(教会←ズントー設計ではありません)に直接連れていってもらえることになった。
私は内心、『なんてずうずうしい…タクシーじゃないんだから…』と思っていたのだけれど、夫曰く、教会も老人ホームと同じくマサンスという地区に建っていて、老人ホームから駅に向かう途中にその教会があるので、遠回りにはならないのだそう。(ホントかなぁ)
男性は「その建物は教会だけど知ってる?」と聞いてきたので、知ってますと答えると、「そうか、君たちは建築家なんだね」と納得していた。(私は建築家ではないけど、そうなんですと返事をしておいた。あ、男性が言った「You」は「君たち」ではなく「君」で、夫だけを指していたかもしれない。)
男性は、おばあさんの息子さんなのか、そういうお仕事の人なのかは分からなかったけれど、とても格好のいい人で、おばあさんと話しつつ、時々私達にも英語で話しかけてきてくれて、私達が答えたことをドイツ語に訳しておばあさんに伝えてあげていた。
そうしているうちに、写真の教会に到着し駐車場に停車してくれた。 車を降り、英語とドイツ語でお礼を伝え、そこでお別れした。
本当だったら4番のバスでクール駅まで戻って、違うバスに乗り換えて次のズントーの建物を見に行く予定で、そのバスのルート上にあったのがこの教会だった。
だから、この教会は夫の中で「途中で見れそうだったら見たいなぁ…」という感じだったそうなのだけれど(←私の機嫌が良かったら寄りたいな…の意味かも?)、このお二人に車に乗せてもらえたおかげで、バスを途中下車するという手間と時間をかけることなく(私の機嫌を損ねることもなく?)見学出来ることになった。
もちろん楽して見学が出来るというだけでなく、とても感じの良いお二人にとても親切にしていただいたので、ほっこりと幸せな気分になった。
ということで、教会を見学 |
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Heiligkreuzkirche Walter Förderer設計
似たようなデザインの教会を いくつも設計している方のようです |
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外観をぐるりと見て歩いた後、教会の中も見学しようと思って扉を開けたら、思いっきりミサの真っ最中だった。
それなので教会の中は見学せずに、次の見学場所へ移動することにした。
→ 次は、移動します
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